サウナの心拍グラフから読み解く「ととのい」のデータサイエンス

スポーツ・アクティビティ

サウナでの「ととのい」体験はストレスの高い日々を生き抜くための癒しをもたらしてくれます。
私はGarminのスマートウォッチの中の「Instinctシリーズ」を用いて日々のサウナ活動、通称「サ活」を記録しており、そのデータをプログラミング言語の「Python」で解析する方法をこの記事にまとめました。今回はそのデータである「fitファイル」を処理して心拍データを可視化したグラフを分析することで、最高の「ととのい」を得るにはどのように過ごせばよりととのいやすくなるか、を分析します。

サウナの心拍データを「サウナ・水風呂・移動中・ととのい」フェーズ毎に可視化

本記事ではサウナ~水風呂~外気浴 1セットの間の心拍数データをグラフ化し、さらに「サウナ・水風呂・移動中・ととのい」の各フェーズでの領域を色分けして示します。縦軸に「心拍数 (bpm)」、横軸に「経過時間 (秒)」を示してグラフタイトルに「ととのいスコア」を示しております。

◆サウナ:サウナ室の入り始めから出るまでの時間 ー 赤エリア
◆水風呂:サウナ室から出て水風呂から出るまでの時間 ー 青エリア
◆移動中:水風呂から出て、ととのいスペースを探して移動、体を拭いたりする準備時間も含む ー 黄エリア
◆ととのい:外気浴など、ととのいスペースでリラックスする時間 ー 緑エリア
◆ととのいスコア:どの程度「ととのった」か、10段階評価 ー グラフタイトル

 

なお本記事に掲載のグラフの信頼性ですが、Garminのスマートウォッチの「Instinctシリーズ」を用いて心拍を記録しております。

グラフの編集は、以下の記事での手法をもとに作成したものです。Garminをサ活の記録に使っている人やPythonで心拍データを分析することに興味がある人は是非ご覧ください。

サウナの心拍データをPythonで解析 ~ fitファイル 処理編 ~
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サウナの心拍データをPythonで解析 ~ グラフ可視化編 ~
サウナでの「ととのい」体験はストレスの高い日々を生き抜くための癒しをもたらしてくれますが、どのように過ごせばよりととのいやすくなるか、を自分自身で探すためにGarminのスマートウォッチでログをとったり実際にグラフを可視化して分析しています...

スコア別心拍グラフ と その分析

高スコア時の心拍グラフ

高スコアの原因分析
はじめのサウナできれいな直線状に心拍をあげられておりました。
水風呂の時点で心拍を80まで十分に下げられたことが原因かと思います。また「ととのい」の時点でも最低心拍が60を切る瞬間もあり非常にリラックスできていたのだと考えます。

高スコアの原因分析
サウナに入っている間の心拍上昇が早いのが特徴でした。サウナ室に入る前にお風呂に入って十分に体を温めたり、サウナのセット数を十分に繰り返して体があったまっていると心拍が上がるのが早い気がします。またランニングした後も心拍が上がるのが早い気がします。

 

低スコア時の心拍グラフ

低スコアの原因分析
サウナに入った際に前半部分は心拍の上がりが平坦でしたが、最後の方で急激に心拍が上昇しました。体調などにもよると思いますが、強すぎるロウリュウやアウフグースで心拍が急に上がっても体に負担がかかるのかもしれません。
一度「ととのい」タイムに入った後に心拍が下がりきらずもう一度上がってしまいました、この原因は「ととのい」時に場所の移動をしてしまったことが原因だと考えられます。その後2度目の「ととのい」タイムに入っても心拍は平均85で比較的高いままでした。

低スコアの原因分析
水風呂で心拍が下がるのに時間が比較的長くかかっていました。わずかですが水風呂中で心拍が2度わずかに上昇しているのが分かります。水風呂に使っている間に、頭まで浸かったり、大きな動きや人の出入りで冷たい水を感じると瞬間的に心拍が上がる感じがするのでそれが表れたのかと思います。

低スコアの原因分析
水風呂で心拍が十分に下がる前に出てしまったのが原因かと思います。その後に「ととのい」タイムで十分に心拍を下げれていたのですがととのった感覚は得られなかったです。

 

「ととのい」のためのメソッド

上記の心拍数とスコアから導き出された、より良い「ととのい」を得るために私が考えた各フェーズでの仮定をあげていきます。

サウナ前

事前にお風呂に入って体を温めつつ心拍数を高めておく

サウナ

時間は8分~10分を目安に、心拍数は130~140 bpmとなったところを目安にサウナを出る
強すぎるロウリュウなどで急激に心拍数を上げることは避ける

水風呂

水風呂の時点で心拍を80~85まで十分に下げる
水風呂に浸かっている間は、急激な動きを避けて安静にする

移動 ~ ととのい

すばやく「ととのい」スペースまで移動する
「ととのい」中に移動や、体をふくなどの身動きをして心拍数を上げないようにする
外気浴をする際には、足先が冷えやすいために足先を拭いたり、地面におかないように足おきが

 

最後に

本記事ではサウナ~水風呂~外気浴 1セットの間の心拍数データで「サウナ・水風呂・移動中・ととのい」の各フェーズでの領域を色分けしたグラフを参照しながら「心拍数 (bpm)」、「経過時間 (秒)」の観点から、どうしたらより良い「ととのい」を得られるかを考察してみました。

まだデータ数が少ないため本格的な検証はこれからですが、さらなる検証や新たな仮説ができたら更新していきたいと思います。

今回私が用いたGarminの「Instinctシリーズ」を使っていて心拍数データの可視化をしてみたい人がおりましたらご連絡ください。また今までサウナ内で心拍数を測ったことの無いかた、この時計はおすすめです。

 

より良いサウナライフをデータの観点から深堀りすべく随時更新していきたいと思います。

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