資産の見える化 ウィークリーレポート <2021年8月28日週>

資産運用

人生100年時代を幸せに過ごすために、欠かせない要素の一つである「お金」について自分が日々どれだけ使って、どれだけ貯めることができたかを把握することは大事なことです。私は「お金」を増やし将来にそなえるための手段のひとつとして「 資産運用 」を積極的に行っていきたいので、資産の状況を可視化する「 資産の見える化 」は非常に重要です。 今回は私の資産の状況を記録するだけでなく、それを公開することで皆さんの気づきとなったり、読んでくださった方からのフィードバックがもらえる機会となるのではないかと期待して本記事を書いております。ぜひ皆さんとの良い交流ができればと思います。

資産の見える化

資産の内訳

資産運用の第一歩は、自分の資産と収支を把握することであり、そのために重要なことが「資産の見える化」です。 資産を「どれだけ」「どこに」「どのように」所持しているのかと、時間経過に伴う資産の増減を把握することは重要です。 この円グラフは「現金」、「株」などどのような形で資産を保有しているかを示しております。

また時系列的な資産の推移についても把握します。

私は全体の資産比率のうち、株式に40%と多くの資産を割いております。また「インヴァスト証券」のトライオートETF「マネースクウェア」のトラリピなどの自動売買系は15~20%で用いております。投資信託は「積立てNISA」やNISA口座以外での購入・積立てと企業型確定拠出年金(DC)にて運用しております。他にもCoin checkにて仮想通貨を運用しております。

全体的に私の運用は「ハイリスク」、つまり大きく収益を出す可能性があれば、その逆に大きく損失を出す可能性があるポートフォリオです。これは、まだ20代後半ということもあり、投資に回せる金額が多くなく少量の元手で資金を増やそうとしているため、ハイリスク商品と呼ばれている物も活用しております。

私の資産運用全般については、こちらの記事にもまとめております。

1週間の資産の推移


前の週と比べて今週は、合計金額は30万円ほどの増加でした。
現金が25万円増となっているのは給料による現金増分です。
ETFは、マニュアルで売り注文を出していたものを決済したため預託証拠金が微増、また高値からようやく値が下がってきたためETF損益のマイナス分が少し改善されましたが依然として高値を推移しています。
トラリピのFXも順調に稼働して利益を積み上げております。今週はUSD/JPYの注文を追加したためそれに伴い証拠金を増やすため30万円を移動しました。
投資信託、国内株はともに全体的に下落しておりました。
仮想通貨は最近また急激に値段が上昇しており、どこのタイミングで利益確定させようか悩んでおります。

資産運用として、上の図らで示したように複数の運用先を使用しております。それぞれの運用状況についてもこの一週間でどのように変化したかを確認します。

トライオートETF (インヴァスト証券)

ETFとは「Exchange Traded Fund」の略称であり、取引所で取引される投資信託のことを指し、日本語では「上場投資信託」と呼ばれます。 このETFを自動売買する仕組みが「インヴァスト証券」のトライオートETFです。トライオートETFの自動売買は、「確定利益」を コツコツと積み重ねる取引を目指します。 インヴァスト証券の週間の値動きだけでなく直近数ヶ月の動きを把握します。インヴァスト証券では主に米国系のETFを購入しております。

ナスダック100トリプル TQQQ

ナスダック100指数の変動率の3倍の値動きをするレバレッジ型ETFです。ナスダックは、Google・Apple・FaceBook・Amazonなど、米国を代表するハイテク企業を含む、ナスダック100指数に連動した値動きをするETFです。


TQQQについては今週末付近で最近続いていた高値更新がひと段落し、今後の値動きは様子見、という形です。
今現在は「高値圏」を推移していると考えて、「ヘッジャー」の自動注文は全て止め、また保有していた建玉も全て決済しました。7/20ごろにDaily P/L (一日当たり損益)が大きく上昇しているのは、この健玉決済が原因です。決済後も引き続き値が上がっておりますが、下落して100円台に到達することがあればそのタイミングで買い戻しを入れようと考えております。

この決済以降は稼働していた自動注文も停止したため、益は出ていませんが、値が下がるタイミングを見計らって再び再稼働させたいなと考えております。

トライオートETFは、自動注文の設定の一つである「ヘッジャー」を中心に運用しておりますが、高値圏/底値圏を推移している場合にはマニュアルで注文を入れております。
注文はそれぞれ20口ずつで、以下のルールで注文します。

・高値圏で推移 →   売り注文 → 取引価格 -5 ~ -10で買い注文
・底値圏で推移 →   買い注文 →  取引価格 +5 ~ +10で売り注文
マニュアル(トレード)注文

今現在マニュアルで注文しているのは以下の設定です。
この直近も130円台で推移しているため、買注文の価格を120円台とあげました。

保有名 数量 (口) 購入価格 注文価格
ナスダック100トリプル 20 売:132.17 買:123.75
ナスダック100トリプル 20 売:127.64 買:117.64->122
ナスダック100トリプル 20 売:129.17 買:119.17->124
ナスダック100トリプル 20 売:135.00

買:未設定
->132でクイック決済

 

損益の算出方法
ここで、数量 (口)、購入価格と注文価格と損益の関係について見てみましょう。損益の算出方法は以下の式にて示されます。

「買」損益 = ( 注文価格 – 購入価格 ) x 数量 (口) x 100円
「売」損益 = ( 購入価格 – 注文価格 ) x 数量 (口) x 100円

買・売取引共に重要なのは、注文価格と購入価格の差分です。その差分で損益を算出すると以下の通りです。
注文価格と購入価格の差分 数量 (口) 損益 (円)
20 20 40,000 円
10 20 20,000 円
5 20 10,000 円
1 20 2,000 円
インヴァスト証券の金利

6月・7月下旬に売り注文を入れ、現在合計60口ほどTQQQを所有しておりますが、思ったよりも金利がかかるなという印象です。1ヶ月弱持って金利は現在20口当たり1,500円ほどです。
TQQQは基本的に値上がりし続けるので、金利が3,000円を超えてきたくらいのタイミングで損切りを行おうかと思います。

テクノロジー株 XLK

Apple・Microsoft・Intelなど、世界を代表する米国のテクノロジーセクター企業に分散投資するETFです。

値動きとしては、IT関連銘柄の多いTQQQとほぼ同じ値動きをしているので、TQQQと同様の値動き予想ができます。

こちらも前決済以降稼働しておらず、値動きの幅もTQQQの方が大きく利益を出しやすいのでXLKは今後再稼働せずにTQQQに集中しようと思います。

トラリピ (マネースクウェア)

トラリピとはFXの自動売買の仕組みで、設定さえ組めば24時間・全自動で取引が実行されるので、忙しく時間のとれない人でも長く、日々の管理コストを抑えて運用することができます。

私は現在このトラリピで、「USD/JPY, EUR/JPY, AUD/JPY, AUD/NZD, NZD/JPY, CAD/JPY」の6通貨ペアを運用しております。このトラリピの運用方針としては、それぞれの通貨の過去10年間の値動きを分析し、「ハーフ&ハーフ」の設定(仕掛ける範囲(=レンジ)の上半分に売りのトラリピ、下半分に買いのトラリピを仕掛ける)で運用をしております。この設定をすることで、トラリピに必要な資金を抑えることができます。

トラリピのレンジ幅・利益値幅設定

以下に私のトラリピの設定を示します。
2021年8月28週にUSD/JPYのトラリピ設定を追加しトラップ値幅が0.2間隔となるように追加注文しました。

通貨ペア名 売買 レンジ幅 トラップ値幅 取引単位 利益値幅
USD/JPY 110.50 ~ 122.50 0.4->0.2 円 1000 0.5 円
  98.00 ~ 110.00 0.4->0.2 円 1000 0.5 円
EUR/JPY 120.80 ~ 149.60 0.8 円 1000 0.8 円
  90.80 ~ 119.60 0.8 円 1000 0.8 円
AUD/JPY 75.18 ~ 90.50 0.8 円 1000 0.9 円
  60.20 ~ 75.00 0.8 円 1000 0.9 円
AUD/NZD 1.158 ~ 1.294 0.8 円 1000 0.007 $
  1.008 ~ 1.144 0.8 円 1000 0.007 $
NZD/JPY 70.80 ~ 94.80 0.8 円 1000 0.8 円
  45.80 ~ 69.80 0.8 円 1000 0.8 円
CAD/JPY 95.80 ~ 119.80 0.4 円 1000 0.8 円
  70.80 ~ 94.80 0.4 円 1000 0.8 円

通貨ペアのレンジ幅

こちらに私が上記にて設定している各通貨ペアのレンジ幅と値動きのチャートを示します。ここで、各通貨がレンジ幅内にあることを確認します。

以下の図は直近5年間の各通貨ペアの値動きです。

通貨ペアの実績

以下に通貨ペアの実績を示します。赤マルが新規注文を現し、青三角が決済注文を現します。真ん中に示しているのは、現時点までの累積の損益です。一番下には1日当たりの発生損益を示しております。

トラリピの設定としては、コンスタントに注文/決済が繰り返されるようなものが良いと思います。通貨ペアごとに決済処理されやすく利益が最大となるような、「利益値幅」があるのだと考えます。そのあたりも近々Pythonで解析できればなと思っております。

上記グラフ中の新規注文、決済注文はマネースクウェアの「CSVダウンロード/成立履歴」中から読み取っております。

新規注文:区分-新規、成立価格
決済注文:区分-決済、決済対象

仮想通貨

仮想通貨には元手として、220万円を投入しており、そのうち60万円分はJPYとして持っており暴落の時期に追加購入を行おうと準備しております。

今週は仮想通貨の値段が急騰し、数週間ぶりに仮想通貨の値が購入時の価格付近まで戻ってきております。
7月の低価格水準の時に追加購入を行っておけば、と若干後悔しておりますので、この仮想通貨に関してもcoincheckで定期的に買い足す積み立てを行おうかと思います。

今後追加したい項目

  • 投資信託(SBI証券、楽天証券)の毎月の積み立て金額 (元本)と現在の金額、元本から何%の損益なのか、投資信託のチャート形状
  • 株主配当金の年単位での損益
  • 自動売買系(トライオートETF, トラリピ)の一週間/月/年/全期間での損益
  • 投資による収入の月平均がいくらか? 
  • FI (Financial Independence)の到達率を示す
     ◆ 総資産額 (現在の総資産額 / FIの目標資産額)
     ◆ 月額出費のうち何%を資産運用益で賄えているか (月の収益額 / 月の支出額)

資産運用のルール

まだまだ自分の中で投資に関するルール決めが曖昧な部分が多いなとも感じますが、とりあえず今決めているルールは

  • 現金 (口座資金)は200万円以上持たない
  • トライオートETFでのマニュアル注文
    高値圏で推移 →   売り注文 → 取引価格 -5 ~ -10で買い注文
    底値圏で推移 →   買い注文 →  取引価格 +5 ~ +10で売り注文

FI: Financial Independenceのゴール

ここまで、資産運用について書いてきましたが私の目的はお金を貯めることではなく、FI:経済的自由を達成することです。このFIを達成したのちにRE:Retire Early (早期退職)するかは個人の自由であり私は仕事を続けたいと思っております。ただ、いざという時の避難路を確保するためにFIを達成したいと考えています。

Moneyforwordで経費をよくよく見直した結果、

  • 個人の出費= 8万円/月 = 96万円/年
  • 家計の出費= 7万円/月 = 84万円/年

ということがわかりました。この
この年間の出費に換算した出費に25をかけて、

  • 個人のFIRE目安額 = 2,400万円
  • 家計のFIRE目安額 = 2,100万円
  • FIREの合計目安額 = 4,500万円

この25倍をかけるという計算は、年間4%ずつ資産を切り崩して行っても30年間資産が0にならない計算で「4%ルール」とも呼ばれております。この「4%ルール」は退職プランと経済理論を研究したトリニティ大学における論文がもとになっています。 こちらは記録が残っている株式市場と債券市場の価格データを用いてシミュレーションを行ったもので一定額の貯蓄を持っている退職者が全資産から毎年一定割合の金額を引き出しつつ 残りの資金をそのまま投資しておいた場合、全体の資金がどうなるのかを調べたものです。 計算の結果95%の成功率、つまり100人のうち95人が元本がゼロ円になることなく老後期間である30年をまっとうできる引き出し額が4%という結果でした。 

この4%とは、つまり年間の支出に25倍をかけた数字を運用していれば、その4%分の金額を生活費に使用できるということです。詳細が知りたい方は以下の書籍中にて研究例や筆者がFIRE達成までに実践した方法や考え方などが載っているためおすすめです。

 

最後に

徐々に共有できる内容やグラフが増えてきましたがまだまだこれから徐々に増やしていきたいと思います。

最近資産運用で考えることが、利確のタイミングと預託証拠金としていくら必要か計算したい、ということです。
国内株式は保有しているのみで配当金が入ってくるため、将来値下がりを起こしてしまったとしてもまた値が戻るまで保有し続けるというのも手なのですが、投資信託や仮想通貨についてはどこかで売らないと利益確定になりません。利確で得た利益を、また積み立て金額に上乗せしていくことで資産の成長を早められると考えます。
このあたりのルールを自分でも決めていきたいなと思っております。

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