株式投資の基本単語 20代からの資産運用で金融リテラシーを得よう!

資産運用

20代後半で仕事にも余裕が出てきて給料の蓄えが出てきた頃、その資金を運用してみたいと思いませんか。

20代のうちにお金をどう使うかはその後の人生を大きく左右します。

20代のうちは自己投資でお金を使ってスキルを身につけたほうがいいとおすすめする人も入れば、自分の稼いだお金なのだから自分の好きなように使えばいいと言う人もいます。

 

私は20代後半ですが自分が行ってよかったと思える自己投資、それは金融リテラシー、つまりお金の知識を得ることです。

その中でも、「株式投資」は、保有することで得られる「配当金」や「株主優待」に魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、株式投資を始めるときに知っておきたい単語を紹介していきます。複数会の連載を予定していて、全ての記事を読み終える頃には20代うちに株式投資に関するお金のリテラシーを得ることができるでしょう。

 

株式投資で出てくるワード

「値上がり益(キャピタルゲイン)」と「配当(インカムゲイン)」

キャピタルゲインとは、株を買った値段より上がったところでその株を売却することによって生まれる利益のことを言います。

 

インカムゲインとは株を持つだけでもらえる利益のことで、「配当金」や「株主優待」を指します。

 

現物取引

自己資金の範囲内で株を売買することを「現物取引」といい、例えば口座に100万円あったら100万円までしか株を買えない、という通常の株取引です。今後上がりそうな株を買って、株価が上がったところで売却することで利益を得ます。

 

信用取引

自己資金以上のお金を証券会社から借りて、より多くの資金で取引する方法が「信用取引」です。この信用取引では手持ち資金の3倍までのお金を証券会社が貸してくれて、そのお金で株の売買をすることができます。

後述する「空売り」を行うこともできます。

 

空売り

将来株価が下がりそうな株を、売ることから始めて実際に株価が下がったら買い戻すことでその差額を利益にできる方法です。 この空売りは最初に株を打ってから株価が下がってくれれば利益が出ますが、予想と反して値上がりしてしまった場合には損益となります。株価が上昇し続ける限り損益となってしまうので安全ストッパーとしての「ロスカット」を設定することをお勧めします。

 

ロスカット

ロスカットとは思惑と違う方向に動いた株を手放すことを指し、損切りとも言います。上がると思って買った株が思惑と違って下がってしまった時に決済して現金化することで、その次の新たなチャンスに資金を投入することができます。既に出ている損失をこれ以上大きくしないよう、資金を次の銘柄で勝つチャンスに投下するためにその株を売って資金を作る必要があります。

 

株の注文方法

指値注文

指値とは自分で買う値段を決めて注文する方法です。例えば今3000円の株が2500円になったら買いたい時、2500円で指値注文をします。

 

成行注文

成行注文では値段を指定しない注文方法で 、即座にその時の値段で購入する方法です。

 

株を選ぶ際に注目したいワード

逆指値注文

逆指値注文とは自分で買う値段を決めて注文する指値注文と考え方は同じですが、設定する金額が現在の株価よりも高い価格を設定する強気の買い注文です。例えば現在3000円の株が3500円に上がった時に買うというのが逆指値注文です。なぜこのようにわざわざ高い値段で買うかと言うと、現在の株価から上昇した状態で買う、つまりその株は今上昇傾向にある強い株ということとなりその後の継続的な株価上昇を見越した買い注文となります。

 

スイングトレード

スイングトレードは買った株を数時間から数週間保有している、または信用取引で売った株のポジションを数時間から数週間保持して買い戻す方法です。

 

配当利回り

配当金の割合のこと。一株当たりの年間配当金額/一株購入価格*100 。配当金を出していない企業の配当利回りは0%です。業績悪化などの理由で株価が下がり配当利回りが高く見える銘柄もあるが、それは一時的なものでその後配当金が減る恐れもあります。配当利回りだけで判断して株を買わないように注意が必要です。

 

最低売買単位

株を購入するのに必要な最低数のことで、これは日本では100株と決まっています。つまり株は100株単位でないと買えないのです。

 

出来高

出来高はその株の売買がいくつ成立したかを指します。多いほどその株が注目されていることを表します。

出来高増加を伴う株価上昇の直後がベストな投資タイミングと紹介されている。

割安株(バリュー株)

一株あたりの利益や純資産、配当額に対して割安な株を「割安株」と言います。その株が何らかの理由で一時的に割安になっているのであればその時にかい、実力通り評価された時に値上がりして利益を出せるのです。割安かどうかを判断する代表的な指標に「 PBR」 があります。

PBR が0.5や0.7と、1以下なら割安というのが大まかな判断基準となります。

 

PBR とは、株価純資産倍率といいます。株価 / 一株当たり純資産で算出され、例えば A 社の株価1万円で一株あたり純資産が2万円なら PBR は0.5倍となります。

小型株

時価総額約300億円以下の会社の株式。

信用倍率

信用取引における「信用買い残」を「信用売り残」で割った数値で「1倍を上回るほど買い残高が多く」「1倍を下回るほど売り残高が多く」なります。信用取引は金利がかかるため、短期売買で多くを稼ぎたい投資家が利用する傾向がございます。

信用倍率が1倍を大きく上回るということは、信用取引で買っている投資家が多いという指標です。それは、「近い将来その株が売られる」可能性が高くなったというように解釈できます。

業績

事業ごとに異なりますが、アプリ開発であれば「累計ダウンロード数」。飲食店などの店舗を出す業種であれば「実店舗数」など、会社の売り上げ・経常利益以外も業績としての情報となります。

その他にも、

  • 広告宣伝費の増加
  • 研究開発費の増加
  • 業績進捗率(四半期決算や中間決算の時点で通気の事業計画に対してどれだけ業績を達成できたか)の高さ
  • オフィスの拡大
  • 採用数の増加

などが業績の良し悪しを判断する材料となります。

織り込み済み

これは成長する会社の株価が、その成長を見越して十分に高くなってしまっている状態を指します。どれくらい高くなると織り込み済みなのか、その目安となる指標が PER (株価収益率)です。

日本の上場企業の平均PERは約15倍と言われておりますが、これは現在の時価総額で会社を丸ごと買ったとしたら、現在のりえきが15年間続けば支払ったお金を全て回収できるという意味お指標です。
東証一部銘柄の場合、成長期待の高い銘柄は40倍以上になることもあります。 PER が高いということは株価がそれだけ割高ということであり、逆に期待通りに業績が伸びなければその後株価が暴落するリスクが高いです。

 

IPO 新規株式公開

証券取引所に新たに上場することを指します。なぜ IPO を企業がするのかと言うと事業を成長させるための資金を得るためです。今後事業を大きくしたい企業がIPOを行うため、成長株の原石が潜んでいることもあり注目すべき株の一つです。

新規上場株は注目されやすいため株価が跳ね上がったり急落したりと値動きが激しいため短期で利益を上げたいと考える「トレード向き」と言えます。

IPO 株は多くの場合人気があるため抽選となります。

 

権利確定日

配当と株主優待をもらうために、株主でないといけない日です。3月決算の会社では3月31日と9月30日が多いです。株主優待を目的として株を買った場合に注意しなければならないのが、株を買った日が権利確定日になるわけではなく買ってから3営業日かかります。

例えば3月31日の権利確定日が月曜日だった場合には、 29日、30日の土日は営業日として数えられません。したがって3日遡って26日水曜日が権利付最終日となりこの日までに株を購入すれば配当がもらえます。 逆に27日木曜日は2営業日前ということになりこの日に購入しても配当はもらえません。 26日時点で株を持っていれば配当がもらえますのでその翌日の27日木曜日に売却しても配当金を受け取る権利は保持したままです。ただし売る人が多いので株価が下がることが予想されます。

権利確定日の翌日に売っても優待を受けることができるので、実際に権利確定日後に売却する投資家は多く株価が下落する原因の一つとなります。

 

証券取引所の種類

東京証券取引所、通称「東証」と呼ばれています。この東証の中にも四つの市場があり「東証一部」、「東証二部」、「ジャスダック」、「マザーズ」です。それぞれ上場の基準があり中でも一番厳しい基準なのが東証一部です。大手企業はこの東証一部に上場していることがある種のステータスとなっています。

東証が開いているのは平日の午前9時から11時半、午後12時半から3時の間です。

 

ベンチャー企業は「マザーズ」と「ジャスダック」、通称「新興市場」に多く上場しています。

 

最後に

実際に株式投資の記事や取引の証券会社の画面を見ると、様々な専門単語が使われています。

これから投資の世界に飛び込むためにまずは知っておきたい単語をこの記事では紹介しました。

単なる単語紹介で終わらないように、これからも色々な気づきや経験を挙げていきたいと思います。

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