旅ラン とは、電車や車での移動では見落としてしまう、地元の雰囲気・空気を感じながら走ることで、普通の観光では行かないような秘密の裏道や小道を気の向くままに走り、普段気づかないその国の「ありのままの姿」に出会えるランニングです。本記事では、普段のランニングや旅行を組み合わせて特別な思い出を生み出せる方法について紹介していきます。
旅ラン の勧め 自分なりのスタイルを見つけよう
旅ランには、3つのスタイルがあります。
- 「旅行先で走る」
- 「マラソン大会の前後で観光する」
- 「走りながら旅行する」
どのスタイルとも観光で見る景色とまた異なる生活の一面が見れて観光地の喧噪から離れてその国・場所に流れる独特の雰囲気を感じる良い機会ですが、「ランニング」と「観光」にどのように重点を置くかでどのスタイルを選ぶか変わってきます。
「旅行先で走る」:観光メインで裏道をぶらり
旅ランのメインです。 観光地を回るだけでなく空き時間に散歩感覚で街をランニングする ことで普段出会えない景色にを見つけることができます。
観光客でごった返す観光地に行く前に、少しだけ朝早起きをして現地の朝日を見ながら現地の人のみが知る市場へ行って現地の人が食べている朝食や果物に挑戦する。このようにその国の生活を体験することは、観光地を回る以外でその国やそこに暮らす人々を理解する貴重な機会であり、また忘れられない旅の思い出を作ることができます。
本記事では、このスタイルをメインに紹介します。
「マラソン大会の前後で観光する」:ランも観光も、メリハリ重視!
観光を旅行の目的とするのではなくマラソン大会を旅行の目的とするランニングです。これは地方や海外で行われるランニング大会に参加し、その大会の前後で大会開催地やその周辺の観光名所を回ります。このスタイルはランニングに理解のある友人と一緒であればいいですが、普段走らない人と一緒に行くとマラソン大会中に相手を待ちぼうけさせてしまうことになりますので、一緒の大会に出る人同士で待ち時間に観光をするというスタイルになると思います。
このスタイルの注意点としてはマラソン前では大会本番に疲れを残さないようにすること、また大会後では疲労感から 十分に観光が行えない可能性がありますので、自分の体力と相談して観光プランを練ることが重要です。
「走りながら旅行する」:ランニングメインで休憩がてら観光
これは三つのスタイルの中で最もランニングに重きを置いたスタイルです。最終目的地に観光地やご当地のグルメがありそこを目指してランニングするスタイルです。例えば美味しいカフェ巡り、御朱印集めやダムカード集めのランニング等があります。
ある程度道を知っていたり道中にコンビニなどの休憩ポイントが豊富にある国内ではこのようなスタイルのランニングが可能です。 しかし海外のように土地勘のない場所や、どこで休憩できるか計画できないような地域でのランニングには不向きです。
旅ランの準備・計画
旅ランの準備・計画としてランニングの格好、持ち物、そしてコース決めの例について紹介していきます。また旅行に行く季節やそしてランニングする時間帯に応じてどのような準備が必要かも述べていきます。
旅ランの恰好
海外という見知らぬ土地でランニングをする時、日本では気にしないようなことも気にする必要が時としてあります。 例えば海外では日本人=金を持っているというようなイメージの国も未だに多くあり、そのような場所では悪目立ちをすることを避けなければいけません。
他にも土地勘のない場所で的確に目的地にたどり着きまた無事にホテルまで戻ってくるための道具やデバイスの準備も必要です。ここではそんなウェアや持ち物についての注意点を述べていきます。
ウェア類
理想:
- 現地ランナーと同じ格好
- 上下無地でシンプルなもの
NG:
- 派手すぎ・目立ちすぎる格好 蛍光色などはあまり見ない
- 「JAPAN」などの国名やスポーツブランド名がデカデカと入っている
持ち物
- ランニングバック・ポーチ
- スマホ
- 小銭
- ホテルの住所のメモ
- 方角のわかるもの地図・コンパス
旅ランのコース決め
続いて旅ランのコース決めです。近くに行ってみたい観光地や美味しいお店がある、ただ単に時間の許す限りに近くをぶらぶらしてみたい、本格的にランニングをして体を動かしたいと目的によって様々なコース選びができます。
今回は特にランニングに向いているコースとして公園とホテルホテルの前の直線大通りの二つを紹介します。これらのコースは比較的単純であり道に迷いにくいコースであります。
公園
ホテルからの直線の大通り
ランニングの季節
ランニングの季節ごとの注意点は日本国内を走る場合と基本的には大差ありません。 しかし国によっては日本と大きく特性が異なることもあるため旅行先の国の1日が今現在どのようになっているのか事前に調べておく必要があります。特に夏は日本以上に高温多湿でとてもランニングができる環境ではないかもしれません。また緯度の高い国では昼にもかかわらず日が暮れてしまう場合もあります。
・春・秋
ランニングにベストシーズンです!
・夏
朝、日没後のランニング推奨
日中は高温多湿、強い日差しで具合が悪くなることもありますので慣れない暑さには注意です。
(特に東南アジア、赤道近傍)
・冬
日没前のランニング推奨
冬の時期は日没時間が早く、自分の想定よりも暗くなることもあります。
また、日没後の冷え込みにより体調を崩す場合もあるので日暮れ後に走らない事を推奨です。
(特にヨーロッパ、高緯度の国)
ランニングの時間帯
観光地でも朝・昼・夜と異なる表情が見られるようにランニングの時間帯によっても出会える景色が異なります。 私のお気に入りは朝の時間帯のランニングです。朝は時間が確保しやすいことや道も比較的空いているためランニングしやすいと感じます。また周囲の治安が良く体力が比較的残っている場合は散歩がてら夜景を見ながらのランニングも行います。
・朝
静かな町並みを走ることができる
通勤の様子や、現地の人が利用する朝市を見ることができる
荘厳な日の出、絶景が見れる
・昼
観光地や様々なお店が開く時間帯
ランニング後に観光やショッピングといった予定を組みやすい
平日の場合、街中を行く人のほとんどは観光客
・日没前~夜
ライトアップやイルミネーションが綺麗
暗い中を走るので街灯の無い道や、路面の悪い道を走らないように
昼の間に一度下見をしておく
いきなり走らずまずはウォーキングで確認
ランニングの注意点
ランニングの注意点です。 まずは何と言っても土地勘のない場所で迷子にならないことです。迷子にならないためには事前のルート調べとスマホなどのデバイスが便利です。また地域によっては道路状況が悪かったり野犬が道路をたむろしていることがあります。そのような場合には無理をせず安全な道へ引き返すことが重要です。また最後にですが、ランニングをする上で他の人の迷惑にならないようにランニングマナーを守ることが重要です。我々観光客にとっては毎日が休日でも現地の方々にとっては平日で仕事や学校に行ったり人それぞれの日常があります。朝の通勤客で混雑する真正中をランニングで駆け抜けるようなことのないように気をつけましょう。
現地Sim, Wi-Fiを持っていない場合でも役にたつ機能
・スマホGPS機能(位置情報)
・地図ダウンロード
・コンパス
道路状況(悪路・がれき・落とし物)、野犬に注意
ランニングマナー
旅行者にとっては毎日が休みでも、現地の人にとっては平日・出勤時間帯は迷惑にならない
各国のランニング風景の紹介
ここまで海外の旅ランについてその準備と計画や注意点について述べてきました。 一般的な事項を述べてきたつもりですが、やはり国・地域、季節や時間帯によって状況は様々です。最終的には皆さんの下調べや現地の肌感覚が重要となります。 自分が観光客の一人であるということを自覚し十分に準備を行うことで良い旅ランを経験してください。
最後に私が今まで旅ランで出会った写真について紹介します。それではみなさん良い旅ランを。
タイ(バンコク周辺, ルンビニー公園)
マレーシア(KL公園)
ベトナム(地方都市、漁村)
イギリス(ロンドン、住宅街~公園)
最後に 絶景コースや街の様子を「一生もの」の想い出に
これまで紹介してきた海外のコースには壮大な景色があったり現地の人の生活が垣間見える瞬間など、記録として残したい場面はたくさんあります。
しかしラン中では、「スマホのカメラではブレブレで上手にとれなかった」とか「そもそもラン中にカメラを持っていなかった」と思い出を映像として残せないことが多いです。
そして、GoProなどのアクションカメラの購入を検討するも「高いし日常的に使う訳じゃないからもったいない」とか「万が一海外ですぐに壊れたりなくしたら大損だ」と考えて結局購入する決断がつかないというのはあるあるですよね。
私もそんな悩みをもつ一人でしたが、この必要なときに必要なものを「モノカリ」でレンタルするようにして悩みは解決されました。
実際にマラソン大会の様子を撮影して編集したのがこちらです。
こうして記録として残すと走ったコースの景色や思い出までしっかりと残すことができます。
これはGoProで撮影しましたが、「モノカリ」でレンタルできる機種や費用はコチラからご確認ください。
カメラは高い買い物ですし、実際に使用してみないとわからないことも多くあります。まずはレンタルで試してそのカメラの特徴や自分のニーズにあっているか確認してから購入する、というのがお勧めです。
皆さんも海外に行く機会がありましたら、是非走りにくりだしてランからも海外を楽しんでみてください!
実際に海外でランをした際の記録はこちらの記事でも紹介しています。
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