資産の見える化 ウィークリーレポート <2022年7月3日週>

資産運用

人生100年時代を幸せに過ごすために、欠かせない要素の一つである「お金」について自分が日々どれだけ使って、どれだけ貯めることができたかを把握することは大事なことです。私は「お金」を増やし将来にそなえるための手段のひとつとして「 資産運用 」を積極的に行っていきたいので、資産の状況を可視化する「 資産の見える化 」は非常に重要です。 今回は私の資産の状況を記録するだけでなく、それを公開することで皆さんの気づきとなったり、読んでくださった方からのフィードバックがもらえる機会となるのではないかと期待して本記事を書いております。ぜひ皆さんとの良い交流ができればと思います。

尚、今回の投稿は前回から約半年近く空いてしまっており2021年末の資産状況からの差分を示しております。その間に「米国株の下落」「歴史的な円安」などで資産状況が大きく変わりましたのでその影響について記載します。

資産の内訳

資産運用の第一歩は、自分の資産と収支を把握することであり、そのために重要なことが「資産の見える化」です。 資産を「どれだけ」「どこに」「どのように」所持しているのかと、時間経過に伴う資産の増減を把握することは重要です。 この円グラフは「現金」、「株」などどのような形で資産を保有しているかを示しております。

また時系列的な資産の推移についても把握します。

私は全体の資産比率のうち、株式に50%と多くの資産を割いております。また「インヴァスト証券」のトライオートETF「マネースクウェア」のトラリピなどの自動売買系は30%としております。投資信託は「積立てNISA」やNISA口座以外での購入・積立てと企業型確定拠出年金(DC)にて運用しております。他にもCoin checkにて仮想通貨を運用しております。

全体的に私の運用は「ハイリスク」、つまり大きく収益を出す可能性があれば、その逆に大きく損失を出す可能性があるポートフォリオです。これは、まだ30代前半ということもあり、投資に回せる金額が多くなく少量の元手で資金を増やそうとしているため、ハイリスク商品と呼ばれている物も活用しております。

私の資産運用全般については、こちらの記事にもまとめております。

1週間の資産の推移

前回の資産推移と比べて約半年で、合計金額は85万円ほどの減少でした。

◆現金は今週は減少でした。
◆ETFは、米国株系のNASDAQ/XLKの下落で大幅なマイナスポジションでした
◆トラリピのFXは歴史的な円安のためUSD/JPYにてロスカットされてしまい大きくマイナスでした。今現在はFXは稼働を取りやめております
◆投資信託はコツコツ積み立てて増加、国内株は全体的に減少でした。
◆仮想通貨は仮想通貨は前回から大幅に値下がりし評価額は約半分になりました
依然としてコロナが収束しない中、アメリカの金利引き上げなど市場が大きく反応しアメリカのNASDAQの下落に引っ張られ日本も日経など下落しました。

今週の自動売買系 (トライオートETF, トラリピFX)の合計損益は、トライオートETFのTQQQ (マニュアル) XLK/QQQのヘッジャー自動売買は今週はありませんでした。トラリピは現在稼働を休止中です。今週は週平均4万円の壁を達成できませんでした!トライオードETFが高値圏から下落してきたため再度マニュアル注文を入れるチャンスかと思います。コンスタントに決済ができるように研究していきたいと思います。

資産運用として、上の図らで示したように複数の運用先を使用しております。それぞれの運用状況についてもこの一週間でどのように変化したかを確認します。

翌週の資産の推移はこちらにて紹介しております。

トライオートETF (インヴァスト証券)

ETFとは「Exchange Traded Fund」の略称であり、取引所で取引される投資信託のことを指し、日本語では「上場投資信託」と呼ばれます。 このETFを自動売買する仕組みが「インヴァスト証券」のトライオートETFです。トライオートETFの自動売買は、「確定利益」を コツコツと積み重ねる取引を目指します。 インヴァスト証券の週間の値動きだけでなく直近数ヶ月の動きを把握します。インヴァスト証券では主に米国系のETFを購入しております。

ナスダック100トリプル TQQQ

ナスダック100指数の変動率の3倍の値動きをするレバレッジ型ETFです。ナスダックは、Google・Apple・FaceBook・Amazonなど、米国を代表するハイテク企業を含む、ナスダック100指数に連動した値動きをするETFです。

TQQQは先週から下落し続けており、有効証拠金が低下しロスカットアラートが出たため130円台で入れていた買い注文を一部損切りしました。

売り注文での失敗の経験から買い注文でも「1週間待って利益が出なかったら少しずつ損切り」を実行できるようになりました。

マニュアル(トレード)注文
無し
保有名 数量 (口) 購入価格 注文価格 (利益/損益)
ナスダック100トリプル 20 売: 買:
ナスダック100トリプル 20 買: 売:
ナスダック100トリプル 30 買: 売:
ナスダック100トリプル   買:

売:

トライオートETFは、自動注文の設定の一つである「ヘッジャー」を中心に運用しておりますが、高値圏/底値圏を推移している場合にはマニュアルで注文を入れております。
注文はそれぞれ20口ずつで、以下のルールで注文します。

・高値圏で推移 →   売り注文 → 取引価格 -5 ~ -10で買い注文
・底値圏で推移 →   買い注文 →  取引価格 +5 ~ +10で売り注文

テクノロジー株 XLK

Apple・Microsoft・Intelなど、世界を代表する米国のテクノロジーセクター企業に分散投資するETFです。値動きとしては、IT関連銘柄の多いTQQQとほぼ同じ値動きをしているので、TQQQと同様の値動き予想ができます。

インヴァスト証券の方針変更によりTQQQの自動注文ができなくなったのでこちらのXLKの自動注文を復活させました。

ナスダック100 QQQ

TQQQの素となるナスダック100指数で値動きをするレバレッジ型ETFです。ナスダックは、Google・Apple・FaceBook・Amazonなど、米国を代表するハイテク企業を含みます。

TQQQは今週反発すると読みヘッジャーの追加注文を行いました。週末に無事に反発して上昇したためいくつか自動売買で決済されました。

 

損益の算出方法
ここで、数量 (口)、購入価格と注文価格と損益の関係について見てみましょう。損益の算出方法は以下の式にて示されます。

「買」損益 = ( 注文価格 – 購入価格 ) x 数量 (口) x 100円
「売」損益 = ( 購入価格 – 注文価格 ) x 数量 (口) x 100円

買・売取引共に重要なのは、注文価格と購入価格の差分です。その差分で損益を算出すると以下の通りです。
注文価格と購入価格の差分 数量 (口) 損益 (円)
20 20 40,000 円
10 20 20,000 円
5 20 10,000 円
1 20 2,000 円
ヘッジャー注文の注意点

トライオートETFの「ヘッジャー」注文は自動で今の値段から幅のあるレンジで自動注文を行えるため非常に便利なのですが、一点注意する必要があります。それは、ヘッジャー注文の中に”売り注文”があることです。この売り注文の設定値は現在の値と関係なく過去の値動きから自動で設定されるらしいのですが、TQQQなどの上昇傾向の強いETFで売り注文が入っていると値上がりし続けて気づかないうちに含み損を抱えてしまう可能性があります。そのため、ヘッジャー注文をしたタイミングが低値圏だと考えるならば注文の中の”売り注文”をOFFにしてください。

インヴァスト証券の金利

6月・7月下旬に売り注文を入れ、現在合計60口ほどTQQQを所有しておりますが、思ったよりも金利がかかるなという印象です。1ヶ月弱持って金利は現在20口当たり1,500円ほどです。
TQQQは基本的に値上がりし続けるので、金利が3,000円を超えてきたくらいのタイミングで損切りを行おうかと思います。

トラリピ (マネースクウェア)

トラリピとはFXの自動売買の仕組みで、設定さえ組めば24時間・全自動で取引が実行されるので、忙しく時間のとれない人でも長く、日々の管理コストを抑えて運用することができます。

私は現在このトラリピで、「USD/JPY, EUR/JPY, AUD/JPY, AUD/NZD, NZD/JPY, CAD/JPY」の6通貨ペアを運用しております。このトラリピの運用方針としては、それぞれの通貨の過去10年間の値動きを分析し、「ハーフ&ハーフ」の設定(仕掛ける範囲(=レンジ)の上半分に売りのトラリピ、下半分に買いのトラリピを仕掛ける)で運用をしております。この設定をすることで、トラリピに必要な資金を抑えることができます。

トラリピのレンジ幅・利益値幅設定

以下に私のトラリピの設定を示します。

現在以下のトラリピの稼働は休止しております
通貨ペア名 売買 レンジ幅 トラップ値幅 取引単位 利益値幅
USD/JPY 110.50 ~ 122.50 0.2 円 1000 0.5 円
  98.00 ~ 110.00 0.2 円 1000 0.5 円
EUR/JPY 120.80 ~ 149.60 0.8 円 1000 0.8 円
  90.80 ~ 119.60 0.8 円 1000 0.8 円
AUD/JPY 75.18 ~ 90.50 0.8 円 1000 0.9 円
  60.20 ~ 75.00 0.8 円 1000 0.9 円
AUD/NZD 1.158 ~ 1.294 0.8 円 1000 0.007 $
  1.008 ~ 1.144 0.8 円 1000 0.007 $
NZD/JPY 70.80 ~ 94.80 0.8 円 1000 0.8 円
  45.80 ~ 69.80 0.8 円 1000 0.8 円
CAD/JPY 95.80 ~ 119.80 0.4 円 1000 0.8 円
  70.80 ~ 94.80 0.4 円 1000 0.8 円

通貨ペアのレンジ幅

こちらに私が上記にて設定している各通貨ペアのレンジ幅と値動きのチャートを示します。ここで、各通貨がレンジ幅内にあることを確認します。

以下の図は直近5年間の各通貨ペアの値動きです。

通貨ペアの実績

以下に通貨ペアの実績を示します。赤マルが新規注文を現し、青三角が決済注文を現します。真ん中に示しているのは、現時点までの累積の損益です。一番下には1日当たりの発生損益を示しております。

トラリピの設定としては、コンスタントに注文/決済が繰り返されるようなものが良いと思います。通貨ペアごとに決済処理されやすく利益が最大となるような、「利益値幅」があるのだと考えます。そのあたりも近々Pythonで解析できればなと思っております。

<今週分>

 
各種通貨ペアのチャートを拡大してみたい場合は以下を参照ください。

スライドショーには JavaScript が必要です。

上記グラフ中の新規注文、決済注文はマネースクウェアの「CSVダウンロード/成立履歴」中から読み取っております。

新規注文:区分-新規、成立価格
決済注文:区分-決済、決済対象

仮想通貨

仮想通貨には元手として、220万円を投入しており、そのうち60万円分はJPYとして持っており暴落の時期に追加購入を行おうと準備しております。

今週は仮想通貨の値段が急騰し、数週間ぶりに仮想通貨の値が購入時の価格付近まで戻ってきております。
7月の低価格水準の時に追加購入を行っておけば、と若干後悔しておりますので、この仮想通貨に関してもcoincheckで定期的に買い足す積み立てを行おうかと思います。

今後追加したい項目

  • 投資信託(SBI証券、楽天証券)の毎月の積み立て金額 (元本)と現在の金額、元本から何%の損益なのか、投資信託のチャート形状
  • 株主配当金の年単位での損益
  • 自動売買系(トライオートETF, トラリピ)の一週間/月/年/全期間での損益
  • 投資による収入の月平均がいくらか? 
  • FI (Financial Independence)の到達率を示す
     ◆ 総資産額 (現在の総資産額 / FIの目標資産額)
     ◆ 月額出費のうち何%を資産運用益で賄えているか (月の収益額 / 月の支出額)
  • エラー処理:おそらく、トライオートETFで週間の利益を出す際に2倍になって計算されているのでプログラミング部分を確認して修正を行う。影響を受けるグラフは、週間のFIRE達成か否かの4万の壁と比較しているグラフです。

資産運用のルール

まだまだ自分の中で投資に関するルール決めが曖昧な部分が多いなとも感じますが、とりあえず今決めているルールは

  • 現金 (口座資金)は200万円以上持たない
  • トライオートETFでのマニュアル注文
    高値圏で推移 →   売り注文 → 取引価格 -5 ~ -10で買い注文
    底値圏で推移 →   買い注文 →  取引価格 +5 ~ +10で売り注文

FI: Financial Independenceのゴール

ここまで、資産運用について書いてきましたが私の目的はお金を貯めることではなく、FI:経済的自由を達成することです。このFIを達成したのちにRE:Retire Early (早期退職)するかは個人の自由であり私は仕事を続けたいと思っております。ただ、いざという時の避難路を確保するためにFIを達成したいと考えています。

Moneyforwordで経費をよくよく見直した結果、

  • 個人の出費= 8万円/月 = 96万円/年
  • 家計の出費= 8万円/月 = 96万円/年

ということがわかりました。
つまり一週間で4万円ずつ収入があった場合にFIの目標を達成できます。
この年間の出費に換算した出費に25をかけて、

  • 個人のFIRE目安額 = 2,400万円
  • 家計のFIRE目安額 = 2,400万円

つまりFIREの合計目安額 = 4,800万円ということになります。

この25倍をかけるという計算は、年間4%ずつ資産を切り崩して行っても30年間資産が0にならない計算で「4%ルール」とも呼ばれております。この「4%ルール」は退職プランと経済理論を研究したトリニティ大学における論文がもとになっています。 こちらは記録が残っている株式市場と債券市場の価格データを用いてシミュレーションを行ったもので一定額の貯蓄を持っている退職者が全資産から毎年一定割合の金額を引き出しつつ 残りの資金をそのまま投資しておいた場合、全体の資金がどうなるのかを調べたものです。 計算の結果95%の成功率、つまり100人のうち95人が元本がゼロ円になることなく老後期間である30年をまっとうできる引き出し額が4%という結果でした。 

この4%とは、つまり年間の支出に25倍をかけた数字を運用していれば、その4%分の金額を生活費に使用できるということです。詳細が知りたい方は以下の書籍中にて研究例や筆者がFIRE達成までに実践した方法や考え方などが載っているためおすすめです。

 

最後に

徐々に共有できる内容やグラフが増えてきましたがまだまだこれから徐々に増やしていきたいと思います。

最近資産運用で考えることが、利確のタイミングと預託証拠金としていくら必要か計算したい、ということです。
国内株式は保有しているのみで配当金が入ってくるため、将来値下がりを起こしてしまったとしてもまた値が戻るまで保有し続けるというのも手なのですが、投資信託や仮想通貨についてはどこかで売らないと利益確定になりません。利確で得た利益を、また積み立て金額に上乗せしていくことで資産の成長を早められると考えます。
このあたりのルールを自分でも決めていきたいなと思っております。

今までの資産運用の推移を見てみたい人はこちらの前後の週次報告書をご覧ください。

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