人生100年時代が叫ばれていますが、長い人生を幸せに過ごすために私は、「健康」と「成長」と「お金」のバランスが必要だと思います。これらの3要素がしっかりとしていれば、生活の基盤もしっかりとしたものになります。逆にこの基盤がしっかりしていなければ、「仕事のやりがい」や「趣味」なども楽しめません。
今回はその3要素のうちの一つ、「お金」を増やし将来にそなえるための手段のひとつである「 資産運用 」について書いていきたいと思います。
はじめに なぜ20代から 資産運用 ?
20代といいますと、まだ十分な余裕資金がなく「投資」は何となく借金のリスクがありそう、というイメージがあるかと思います。それならば、生活も落ち着いてきた40~50代から老後の資産のために資産運用すればいいか、と思ってしまいます。
しかし、余裕資金ができる40~50代の方々よりも、今20代の人のほうが今後控えるライフイベント「結婚」「住宅購入」「教育資金」があり、必要になる金額が圧倒的に多いのです。
しかし、20代の方が他の年代に比べて圧倒的に持っているものがあります。それが、「時間」です。そしてこの「時間」と「投資」の相性がとてもいいのです。
それは、早くにはじめるほど、失敗しても後のがんばりで取り返しがつくチャンスが多いこと、そして「複利」の効果により資産が増える期待が高いからです。
お金の増やし方・育て方
この記事では会社員でも、本業をしながら少しずつ資産を増やせる仕組みづくりとして、実際に私がやっていることを中心に紹介していきます。
資産運用の基本は、以下の3つです。この基本的な3項目をいかに「効率よく」「楽に」行うかが鍵です。
- 貯蓄
- 副業
- 投資
貯蓄
資産の見える化 Money Forward
貯蓄の第一歩は、自分の資産と収支の見える化です。
資産を「どれだけ」「どこに」「どのように」所持しているのかと、収支の流れを把握することは重要です。
それを把握するためには、自分の利用している「銀行」や「証券会社」の口座や、購入した「金融商品」を把握しておく必要があります。
また収支を把握するためには、「現金」のみでなく、「クレジットカード」、「電子マネー」、「ポイント」など現在は多様化しており把握するのが難しいです。
しかしその記録を一括して自動連係で管理してくれるアプリがあります。私が用いているアプリは「 Money forward 」です。
高金利のネット銀行
通常の銀行では金利は0.001% であるところが多く 銀行に預けてもお金がなかなかたまらない時代となりました。 そんな中、普通預金でも金利が0.1% (一般銀行の100倍)もある銀行があります。それが「 楽天銀行 」です。
この高金利を得るためには、楽天銀行口座に加えて楽天証券口座を開設し、両口座を連携させる(マネーブリッジ)ことで普通預金口座 の金利が0.1%となります。
楽天証券はこれから紹介する「 積立NISA 」や「 投資信託 」を行う上でも 大変メリットのある 証券口座ですので、開設して損はないです。
楽天銀行と楽天証券の口座開設して高金利0.1%を得る方法は以下の記事へどうぞ。
シュミレーション
入社後(24歳)から30歳まで6年間、100万円を楽天口座(マネーブリッジ後金利0.1%)に預けた場合
No. | 年数 | 元利合計[円] |
1 | 1年目 | 1,001,000 |
2 | 2年目 | 1,002,001 |
3 | 3年目 | 1,003,003 |
4 | 4年目 | 1,004,006 |
5 | 5年目 | 1,005,010 |
6 | 6年目 | 1,006,015 |
万が一のときのための自由資金を確保しておきたいけど、低金利の口座に眠らせておくのはもったいないという方は是非とも活用してみてください。
財形貯蓄 給料から天引き
あるお金は全て使ってしまって貯金が苦手だ、という人におすすめしたいのは給料から指定の額を貯金にまわす「財形貯蓄」がおすすめです。財形貯蓄の最大のメリットは、給料天引きなので自分でアクションをとらなくても無理なく続けられて、気づいいたらいつの間にかお金が貯まっている!という点です。
財形貯蓄にはその用途に応じて3種類あり、私は以下の「一般財形貯蓄」を利用しております。
- 一般財形貯蓄:用途制限なし / 非課税枠なし
- 財形住宅貯蓄:住宅購入・リフォーム資金 / 非課税枠あり
- 財形年金貯蓄:60歳以降の年金受給資金 / 非課税枠あり
他の2種類の財形貯蓄は、ライフプラン的にまだ早いかな、と思い加入はしていません。
一般に、財形貯蓄の利率は一般の銀行預金と変わらない「0.010 ~ 0.015%」と銀行の預金金利と大差ありません。
財形貯蓄の目的は、金利で資産を増やすことでなく、天引きで確実に資産を確保し、残った資産の中で生活する習慣をつくることです。
私はこの一般財形貯蓄を3年間毎月5万円積立で利用して、約200万円の貯金を貯めることができました。
実際に、上でも述べたように金利は一般の銀行と変わらない利率なので増えたのは0.01%の約200円でした。
やはり、この超低金利時代ではただ預けるだけでなくて自分でリスクを取った資産運用をしていかないといけないですね。
シュミレーション
入社後(24歳)から30歳まで6年間、月5万円を一般財形貯蓄で積み立てた場合
5 万円 * 12カ月 * 6年 * 金利増分 (1 + 0.010%) = 360 万 360 円
この場合、金利で増える分(課税枠)は 約360円 です(複利効果は考慮していません)。
この数字を見ると、財形貯蓄の金利で資産を増やすのは難しそうですね。
保険型年金
貯金が苦手だという人におすすめなのが、この「保険型年金」です。保険金融商品は保険会社によってプランが様々にあり、全てを比較検討するのは非常に難しいのでここでは、保険を選ぶ際のキーポイントのみ紹介します。
ガンや病気のリスクが低い、若い世代の方が将来的に保険会社が保険料を支払うような病気になるまでの期間が長いので、その結果保険料が安くなります。
万が一の死亡保険や入院時の給付金をオプションとしてつけることも可能ですが、その場合には当たり前ですが月々の保険料が高くなってしまいます。
保険は、解約金が契約年数によって異なります。保険によっては「5年目までに解約してしまうと、マイナス」ということもあります。その損益分岐点までの期間、無理なく払える保険料に抑えるように調整しましょう。
私は20代の保険は、将来にもらえる年金額を確保し増やすという「貯蓄・投資」目的で選びました。その他にも、保険の種類は多くあり悩んでしまいますが、20代のうちはひとまずは自分の将来のみを考えて、いずれ結婚や子供ができるなどライフステージが変わったときに、また別の保険についても少しずつ勉強したいと思います。
シュミレーション
入社後(24歳)から定年前55歳まで31年間、月3万円を保険型年金で積み立てた場合(金利考慮なし)
3 万円 * 12カ月 * 31年 = 1,116 万円
実際には、金利で増える分がありますのでこのシュミレーション以上の金額となります。
企業型確定拠出年金・iDeCo
前までは銀行の金利が十分に高くて銀行に預けるだけで資産が増えていきましたが、近年は銀行も低金利となったことで退職金を確保することが難しくなってきました。
そのために一人ひとりが責任をもって退職金・年金用の資産を運用して増やしてください、という制度が企業型確定拠出年金・iDeCoです。
企業型確定拠出年金は、企業が契約している金融会社を用いて運用します。契約している企業の新入社員研修など入社後間もない時期に、説明を受けて自分でプランを選びます。積立金は企業が全額出してくれる場合もありますが、自分の会社がどのような制度かは勤め先の総務に確認しましょう。iDeCoは、個人で運用する方法で、口座開設や運用する商品の選択から毎月支払う積立金まで全てを個人で準備します
会社員の方は企業型確定拠出年金で、自営業やフリーランスの方がiDeCoを使うという区分けでどちらも目的と方法は同じです。
iDeCoなどは、企業年金を目的としているので60歳まで引き落とせません。将来手元の資金が枯渇した場合にも、解約することができないので開始時期は計画的にきめましょう。
ですので、iDeCoを利用がお勧めできる人は、高所得者で例えば所得税率が30%以上あるような人で大きな節税効果が見込まれます。現在の貯蓄額が多い人も、資金が枯渇する可能性が低いため、iDeCoに向いているといえます。
私は会社員なので企業型確定拠出年金を運用しております。
確定拠出年金の実際の運用方法や設定については以下の記事で紹介されております。
副業
現在は、世の中的に副業を認める企業も増えて、副業に関する興味が高まっています。ここでは、比較的短時間で少ない労力で出来る副業を紹介していきます。
不用品の売却
使わなくなった日用品や、もう読まない書籍を売るのも立派な副業です。
「メルカリ」や「Yahooオークション」などのフリマサービスやオークションサービスを用いて十分な実績ができたら記事に追記したいと思います。
アフィリエイト
アフィリエイトとは広告収入で、自分の書いたブログに広告を掲載して、そのブログを見たり広告の商品が購入された際に広告掲載料として収入を得ます。
ブログは一種の情報資産ですが、このブログにも広告を掲載することで継続的に収入が発生する仕組みをつくることができます。
例えばクレジットカードなどの紹介ブログが多く見かけられますが、ブログを見た人がそのページからクレジットカードを契約すると、その広告掲載者、つまりブロガーに広告収入料が入ります。クレジットカードなどはその一件あたりの契約成果料がとても高いので、ブログアフィリエイトの中では人気の高いカテゴリーとなっております。
こういった製品購入型のアフィリエイトの他にも、そのページを訪れる人の数(PV数)によっても収入が得られるアドセンスがあります。
シュミレーション
ブロガーの中には、月に数十万円もの収入を得ているという方もいます。しかし、実際にはブログをいくら書いても収益化までこぎつけずに途中でリタイアしていく人が殆どだと思っております。自分の好きなことや、日記のようなものを書いて何万アクセスを集められるのは芸能人のみです。
ここでは、実際に収益を計算するのは難しいので、参考までに私のブログのアクセス数と収益情報を掲載いたします。
2019年現在で、約1年間ブログを運営しておりますがアクセス数は月間3000 ~ 4000ほどを推移しております。
収入自体は、年間のサーバーレンタル料が支払えるくらいの金額のみで、副業の収入としては心もとないですが、現実にはブログの広告収入のみで月数万円を稼ぐというのはとても難しいことです。
投資
20代という早い段階から投資を始める最大の効果は「時間による複利効果」です。早いうちにお金に動いてお金を呼んでもらう仕組みを作りあげて、毎日手を加えなくても運用できる基盤を作るための取り組みを紹介します。
つみたてNISA・投資信託
投資を検討している人が、よく聞くワードの一つに「 NISA 」「 積立NISA 」があります。この積立NISAは、2018年に始まった制度で、20年間の間非課税で投資信託を運用することができる制度です。
資産運用により得られた収益には、通常 20.315% の税金がかけられます。
例えば、100万円を金利10%で運用して、10万円の収益を得られたとします。この収益に対して20.315%の税金がかけられるので、実際に受け取れるのは
10万円 * ( 1 – 0.20315 ) = 7.9万円 となります。
私は「 楽天証券 」で「 楽天Point 」を利用したつみたて投資を行っています。
安定的な成長が見込める「全世界株式」と、高いリスクをとる「外国株式」を組み合わせて保有しています。
FX自動売買
編集中
トライオートETF
ETFとは「Exchange Traded Fund」の略称であり、取引所で取引される投資信託のことを指し、日本語では「上場投資信託」と呼ばれます。 このETFを自動売買する仕組みが「インヴァスト証券」のトライオートETFです。トライオートETFの自動売買は、「確定利益」を コツコツと積み重ねる取引を目指します。 インヴァスト証券の週間の値動きだけでなく直近数ヶ月の動きを把握します。インヴァスト証券では主に米国系のETFを購入しております。
ロボアドバイザー / Wealthnavi
Wealthnaviとは、ロボアドバイザーによる投資信託です。私がこのWealthnaviを利用しているのは、管理の労力を極力省略して複利効果を狙うためです。
このウェルスナビの特徴は、最初に自分の年収や目標資産を入力することで、ロボアドバイザーが自動的に購入する株式や債券の比率を決定します。私はまだ若いので積極的にリスクを取りに行くリスクレベル5の運用をしております。それでも今のところ堅実な運用をしており、今のところ元本割れを起こしたことはありません。
このWealthnaviですが2019年11月に一度全額出金をしました。今は運用を一時取りやめております。
全額出金をした理由としては、
- 米国株の高騰が続いたこと
- 手数料が高いこと
- 自分で海外株(ETF)を購入したこと
の2つが上げられます。
Wealthnaviが資産運用で扱っているのは主に米国株を含む海外株式です。米国株の高騰が続いており、バブルを警戒する声が上がってきたので利益が出ているうちに出金しようかと思ったのが理由の一つです。
Wealthnaviの投資先一覧
Wealthnaviは下記の6つの投資先に投資しております。投資先の特徴としては「海外株式」が重視で特に「VTI 米国株」や「VEA 日欧株」のウェイトが大きい設定です。
- VTI 米国株
- VEA 日欧株
- VWO 新興国株
- AGG 米国債券
- GLD 金
- 不動産 IYR
その名の通りアメリカの株式に投資するETFで、米国の株式市場の全体に投資するのとほぼ同じ効果が得られます。
欧州やアジアなど、米国を除く先進国の株式に投資するETFで、国別の配分では日本が22%といちばん大きく、地域別ではイギリスやフランス、ドイツといった欧州が半分以上を占めます。
注意:以下に示したウェイトは、リスク許容度レベル5での運用割合でありリスク許容度レベルに応じて運用割合は変化します。
以下のWealthnaviのサイトから投資先についての情報をさらに知る事ができます。
実際に米国株を中心に世界株式は2020年2月まで高値を更新しつづけましたが、同月に世界的に大流行したコロナショックによって、世界的な株価の暴落が起こりました。
暴落の際には、次で述べるWealthnaviの手数料が重くかかってくるでしょう。
Wealthnaviの手数料の高さ
Wealthnaviは、手数料として「預かり資産の年率1%」としております。
取引ごとにはかからないというメリットがある一方、毎月、預かり資産の1%分が手数料としてひかれていきます。
以下のWealthnaviのサイトに手数料について紹介されております。
この手数料1%が実際の運用にどのように効いてくるのか紹介します。
以下が実際の私の取引履歴です。
手数料は「4,420円」かかっておりますが、分配金はそれ以上の「6,783円」です。
総出金額を見てみると、総入金額と比較して「+56,603円」の運用益が出ております。
Wealthnaviは分配金の自動分配が大きなメリットですが、私の場合は「値上がり益(キャピタルゲイン)」による収益が大きいです。
Wealthnaviで運用益を上げられた要因として分析するに、この時期にあった「米中貿易摩擦」が大きかったと考えます。
米国株含む世界の株式が値下がりしたころに、資金を追加入金して「安い時期に購入して、高くなったころに売る」ことが出来たのが良かったです。
Wealthnaviは、一度設定をしたら殆ど放置して良いと考える人も多いですが、やはりある程度は自分で市場の動向を抑えて、リバランスをかける判断力と勇気が求められます。
Wealthnaviをお勧めするのはどんな人・タイミング?
Wealthnaviについて紹介してきましたが、やはり投資未経験者が入門用として入りやすい投資方法です。
特に、最初は購入しづらい海外の株式に投資できて、運用割合を自動で調整してくれるリバランス機能は資産運用初心者の私にとって非常にありがたかったです。
ただし、世界経済が順調に成長している間はいいのですが、2020年初めのコロナショックなど世界的な暴落が起きた際には、保有していた株式が大幅に値下がりしてしまい手数料が大きな負担に感じてしまうでしょう。
逆に、大幅に暴落しきった底値の状態で、世界経済の回復を信じて始められればその後は大きな「値上がり益(キャピタルゲイン)」を期待することができます。
国内株式
編集中
20代の投資生活で参考にしたサイト
私が20代のうちから投資生活を始めて、将来のための余裕資金を増やしたいと思ったきっかけの記事の一つです。
この方は、FX、ETF、株式などをバランスよく運用されており、30代でアーリーリタイアを実現して、ブログにて運用結果を報告しております。
最後に
人生100年時代が叫ばれていますが、寿命が延びた分、老後のために必要な資産が増えたということです。加えて、今20代の人は今後控えるライフイベント「結婚」「住宅購入」「教育資金」があり、必要になる金額が圧倒的に多いのです。
20代の方が持っている「時間」のメリットを最大限に利用するために、「効率よく」「楽に」資産運用できる仕組みを早いうちからつくることで、資産運用を行わなかった場合と比べて将来大きな差を生み出します。
今回このブログで紹介したもののうちから一つでも始めてみることで、あなたも資産運用の第一歩を踏み出してみませんか?
コメント
[…] 私の資産運用全般については、こちらの記事にもまとめております。 […]