運動時の汗冷えや身体にべっとりとくっついたあの不快感は夏場・冬場ともに、アスリートの敵です。特にウルトラマラソンレース終盤では、日も暮れ始めて気温が下がり今までにかいた汗による体温の低下が起こります。エネルギーが枯渇している場合は、体感温度も下がって体力・気力ともに消耗します。そんなときに心強いのは、ランニングシャツの下にきる「アンダーウェア」です。今回は、ウルトラマラソン5レース以上、かれこれ2年間愛用しているアンダーウェアの「 ドライナミックメッシュ 」を紹介いたします。
ドライナミックメッシュ の紹介
ドライナミックメッシュ はミレーが発売するアンダーウェアで、マラソンに限らず登山・サイクリングに使用することができます。このドライナミックの最大の特徴は、少し肉厚な編み目状のウェア構造です。
この網目状の「メッシュ」が、肌と汗を吸って冷えたランニングウェアとの直接の接触を防ぎ汗冷えを防いでくれます。以下ドライナミックメッシュのHPからの紹介です。
かつての山のアンダーウェア「網シャツ」の通気性に着目し、疎水性に優れ、熱伝導率の低いポリプロピレンを主体に、嵩の高いメッシュに編み上げたミレーのアンダーウェア。かいた汗は即座に上のレイヤーに吸い上げられ拡散。汗を吸ったベースレイヤーをメッシュの厚みが肌から離し、汗冷えや低体温症のリスクを軽減します。 メッシュの通気性によって汗を吸ったベースレイヤーも乾き、「快適なドライ感」を体感できます。 伸縮性に富み、抜群のフィット感で動きやすさを実現しています。
下のドライナミックメッシュの紹介動画からもその特徴が伝わるかと思います。
2年間愛用者のレビュー
私はこのタイプの上下のドライナミックメッシュを購入しました。
このタイプ以外にも型はありますし、女性用のドライナミックメッシュもあります。興味がある方はドライナミックメッシュHPから確認してみてください。
サイズはS/M/Lと展開しております。メッシュ生地の特性上しっかりとした着用感があり、メッシュによる汗の吸収・乾燥というサイクルを適切に活かすためにも自分にあったサイズを購入する必要があります。そのためにも、一度は実際に店頭で試着してみてください。
汗ぐっしょりな夏のレースを乗り越える
今回は初夏のレースである野辺山ウルトラマラソンを走ったときの感想を紹介します。野辺山ウルトラマラソンは開催時期が6月で気温が高く、完走率が50%を切る年もあります。そんな過酷なレースを完走するための心強い装備がドライナミックメッシュです。
当日の気象条件
大会当日の気象条件は、カラッとした初夏のような快晴でした。直接陽射しが当たる道は汗を書きますが、標高の高い道では風がひんやりとしてエイドでの休憩中には少しヒヤッとしてしまいます。
- 6月
- 気温 最高26度
- 晴れ
シーン別感想
出発前 ~ 宿着用時
ドライナミックメッシュの見た目は少々インパクトがあり、人前で着替えるのは避けたいので家でキチンと着替えてから出かけます。メッシュ生地が肌にピッタリとするのではじめは少し締め付け感を感じますが、動きづらさは感じません。
レース中 ~汗をシャツに吸わせる~
レースが進むにつれて日も登り気温も熱くなってきました。汗をかいてもシャツがぐっしょりとはりつくような感じはありません。これがドライナミックメッシュの凄いところだなと感じながら走ります。背中や乳首が擦れることもなかったですが、きになる人はテープを貼るかワセリンを塗るとよいでしょう。
張り付くような感じはありませんでしが、特別ドライに感じるということはありませんでした。メッシュ生地は肌から汗を吸い取り、さらにその上のシャツに汗を吸わせます。なのでそのシャツは汗を吸ってぐっしょりと重く感じました。
休憩中 ~ドライナミックメッシュの真価~
ドライナミックメッシュの本当にすごいところを感じたのは、休憩中でした。暫く止まると汗が冷えてきます。それでも、冷えたウェアと肌の間にドライナミックメッシュがあるので、ヒヤリとした冷えを感じません。
以前は、レース中にお腹の冷えを感じるときもありましたがメッシュ生地のおかげで全く感じませんでした!
ラン後
レース終了後にドライナミックメッシュを脱ぐと肌にうっすらとメッシュ生地の跡がついていました。もちろん着替えるときは人目にご注意を!
ドライナミックメッシュで冬も汗冷えを防ぐ
ドライレイヤーの着用は夏のイメージですが、冬でもその価値を発揮します。今回は冬の練習で着用したときの感想を紹介します。
当日の気象条件
12月末
気温 最高11度 最低1度
晴れ
シーン別感想
出発前 ~ 自宅着用時
やはり、人前で着替えるのは避けたいので家でキチンと着替えてから出かけます。生地的にあったかいので、重ね着をしていると少し暑く感じるかもしれません。
移動時のみランニングウェアの上にウルトラライトダウンを重ね着してるので暑くなり、そのまま暖房の効いた電車にのりました。
通常であれば、汗が止まらず直ぐにウェアが張り付いて不快感を感じますが、ドライナミックを着用した際は不快感を感じませんでした。
取扱い注意点
人前で着替えられない
このドライナミックメッシュは製品の特性上メッシュの面積が大きいため人前で着替える際には注意が必要です。マラソン大会などでは外で着替えることも多いですが、見た目がインパクトあるので人目を気にして着替えないといけないです。
洗濯ネットに入れる
他の洗濯物と一緒に洗った際にメッシュ生地を引っ掛けないように注意する必要があります。メッシュは肉厚でしっかりとしたポリプロピレン生地ですが、洗濯ネットにいれて洗うようにしています。
商品タグが肌に当たる
これは、主にパンツですが商品タグが肌にあたりチクチクとした刺激を感じます。走っているうちに汗を吸って気にならなくなるので許容範囲ですが、購入前に試着をして確認することをお勧めします。
最後に
ドライナミックメッシュはミレーが発売するアンダーウェアで、少し肉厚な編み目状が特徴のウェアです。この網目状の「メッシュ」が、肌と汗を吸って冷えたランニングウェアとの直接の接触を防ぎ汗冷えを防いでくれます。
今まで多くの大会でこのドライナミックメッシュを着てきましたが、特に体の冷えが致命的となるウルトラマラソンや冬のランニングの際に活躍してくれました!見た目はインパクトありますが、その高い機能性は多くのランナーを魅了すること間違いなしです!
快適なランニングライフのためにも他の口コミも参考にしてもらえればと思います。
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