今回は「1st 日光ウルトラマラソン 」のコースと特徴について紹介していきます。これを読んで 日光ウルトラマラソンに貴方も是非チャレンジしてみてください!前回はウルトラマラソンに関する記事を紹介しましたので、ウルトラマラソンの準備や心構え等は以下からどうぞ。
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日光ウルトラマラソン 大会の特徴
[大会要項より]
大会の特徴は何といっても、日光の有名な観光名所がコースに設定されているということです。
眠り猫や3猿で有名な「日光東照宮」、幾重にも続くヘアピンカーブの「いろは坂」、修学旅行の名所「華厳の滝、中禅寺湖」、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような「日光江戸村」、心臓破りの鬼階段「鬼怒川温泉郷」。
これらの名所をコースやエイドに取り入れることでまるで大会出ながらも日光観光をしている気分にさせてくれる、そんな大会です。
しかも、今回が記念すべき第一回目の大会でした。
1st日光ウルトラマラソン コース紹介
そんな記念すべき第一回目のコースは以下のようになっています。
[大会要項より]
今大会は100kmの部と62.195kmの部の二部が設定されていますが、それぞれコースが異なります。
私は100kmの部に参加したのですが、100kmの参加者でないと「いろは坂」や「華厳の滝」は走れません。
100kmの部の特権、いろは坂
いろは坂を走る分、高低図はとんでもないことになっています。レースの前半30km地点まで延々と登り、60km地点まで延々と下るという足に負担の大きそうなコースです。
実際に走った印象としては、やはりいろは坂の登りがきつく、歩いては走りまた歩くの繰り返しでした。しかし、つらい登りも中禅寺湖が目の前に広がった感動で帳消しになります。
登りよりもしんどかったのは、いろは坂の下りです。急こう配であることに加えて連続するヘアピンカーブでスピードと勢いを殺すために何度もブレーキをかける必要があり予想以上に足へのダメージとなりました。
また車も一車線ですが走っているので、ショートカットをしようとインコース側を走っていたら対向車とニアミスということにもなりかねません。特に、レースも30km, 40kmを過ぎるとスタートから4時間経過した8時台なので人によっては眠気に襲われるながら走らないように注意が必要です。
第三関門(51.0 km)地点で荷物のピックアップ
辛いいろは坂も超えてある程度下ると、丁度半分地点で荷物のピックアップがあります。
他のウルトラマラソンでも大体50km地点で、大会によっては75km地点で2回目の荷物のピックアップを行える関門があります。ここは、スタート前に預けた自分の荷物をピックアップできるところで、補給食の補充や着替えを行います。不要な荷物を預けることができるので、早朝のスタート時に着ていたポンチョやライトなどの道具を荷物として預けることも可能です。この制度はウルトラマラソンならではなので、レース展開を考えたピックアップ準備をしておくといいと思います。
例えば、前半でアップダウンの激しいコースで汗をかいたので、新しいT-シャツに着替えるなどや、後半に足がつりやすい人は足つり対策のサプリを準備する、胃腸の疲労で固形物が食べられなくなる人はゲル状の補給食を用意するなどです。
私は関門時間の11:45から1時間ほど余裕のあるペース、順調なペースで来てるとホット一息。ただここでは時間の貯金を使いたくないのですぐに出発しました。私は比較的走りながらでも食べられる体質でしたが、前回の大島トライアスロンの反省を活かして念のために追加の補給食を用意しておきました。
いろは坂を下った後は、日光観光コース
いろは坂を下りきった後はコースも比較的平坦で快調に走ることができました。コースとしては市街地だったのですが、その街並みにもふと歴史を感じさせたり。また前方のランナーが急に立ち止まって写真をとっているので、気になって覗きにいったら市街地にニホンザルがいました。日光ならではですね。
第三関門から第五関門の間は、特に観光名所が多く用意されており「日光江戸村」ではお侍さんや悪代官に補給食をもらったり(決して袖の下ではありません!)、鬼怒川の温泉街の「ふれあい橋」では信じられない光景が!!多くのランナーが鬼階段に絶望しながらも登っていきました。「東武ワールドスクウェア」では、ミニチュア都市を横目に走りピラミッドやエンパイヤステートビルの前でエイドを取りました。いつの時代か、どこの国の大会だか忘れてしまうようなコースで他のマラソン大会では経験できない面白いアイデアでした。大会運営者のセンスに脱帽です。
左:日光江戸村 右:東武ワールドスクウェア
鬼怒川温泉郷 「70km走ってきてこの鬼にはランナーも笑うしかない」
一通りの目玉コースを回ったあとは、再び静かな日光の街道に戻ります。個人的にはこの最後の20~30kmが変化の少なく単調な道で精神的にしんどかったです。高低図には表れていなくても小さなアップダウンがいくつかあり、そのたびに走る足は止まっていしまいました。それでも少しずつゴールに近づいていく実感と、ここまで走ってきた苦労が無駄になるのは耐えられないという気持ちで走りました。
そして第五関門(89.6km)、ついに残り10kmの地点まで来ました。時間的にも制限時間から1時間の余裕があったので余程の事がない限り完走できるな、と思いました。
が、しかし。この時のエイドで思いもしない言葉を聞きました。
「この先10kmはエイドでは飲料のみの提供です」
この瞬間、完走できない最悪のシナリオとして「ハンガーノック」の言葉が思い浮かびました。つまり「飢え」です。実際にはスポンサーの提供するエイドバー等があったのですが、確かにエイドの量と品ぞろえは少なくなっていたので要注意です。
この10km地点の最後のエイドで、食べ物を持てるだけ詰めながら50km地点のピックアップで補給食を用意していて良かった、と心から思いました。
この最後の10km間は厳しい戦いでした。歩いてエネルギーを節約するとまた少し走れるようになりますが、すぐに自分のエネルギーが失われてまた歩く。自分の体でエネルギーの生産と消費をこれおほど体感できた1時間はなかったと思います。ガス欠になりながらも1時間以上かけて最後の10kmを走り、13時間20分かけて無事にゴールできました!!
今回は記念すべき第1回目の大会でしたし、どうしても完走してメダルをもらいたかったのでホントに良かったです。そして、記念すべき完走メダルは…!!
完走メダルの紹介
こんな立体のメダル初めて見ました。まさに異色のメダルです。メダルにはしっかりと「1st NIKKO 100km」の文字が!!(写真を撮るのに苦労しました。。)
このメダルを得るまでは長い道のりだったので感動もひとしおです。
これはこれでものすごく嬉しいのですが、少し感想を言わせて頂くとあまり日光感が無いかなと。もっと日光杉を用いたメダルとか、東照宮をドドンと載せるとかの日光で走った感があった方が個人的には良かったかなと思いますが、それは次回以降に期待です。
次回に向けて
今回のウルトラマラソンでは、いろは坂の下りでの足へのダメージと、後半の冷えによる体温の低下に悩まされました。次回は下りの練習をとおして、下り時の筋力を鍛えるのとフォームの維持を意識したいと思います。
逆に収穫としては、ゲル系の補助食のエネルギー吸収の効率がいいことを身をもって実感しました。
また、大会はとてもコースに工夫がなされているので走っていて楽しいです!都内からではアクセスも比較的便利な大会なので来年の参加を検討されてはいかがでしょうか
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