海外での仕事にあこがれている、ただその 海外赴任の実態 は未経験の方にはわかりにくいものです。海外勤務へのあこがれが無くても、近年はグローバル化の流れを受けてか国産企業でも海外進出が盛んになってきました。就職面接では、「海外赴任は大丈夫ですか?」と聞いてくる企業も多くなり、いまや働く場は日本国内だけでなく世界各国に広がっていると言えます。
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若手社員が海外赴任する意義
海外赴任といえばひと昔前までは、日本国内で十分に仕事の経験と実績を積んだ30代後半から40代の中堅社員が、海外現場にマネージャーとして派遣される、といった内容が多かったように思えます。
しかし、近年は若手社員(入社2~5年目)も海外赴任に行く機会が十分にあります。若手の海外赴任は、海外現場へマネージャーとして派遣される、といった類ではなく海外で現場経験を積ませ修羅場を乗り越えさせる、といった育成的意味合いが強いです。
若手社員の海外赴任にかかるコスト
しかし、若手といえど海外赴任にかかるコストは相当な額にのぼります。海外に送り出すための渡航費用に加え海外での生活にかかる諸経費や手当がかかります。
- 海外赴任手当
- 食費・住居手当
- 赴任先国の情勢に応じた危険地手当
- 残業手当
- 事前研修費用
国や期間によって異なりますが、一般的に若手社員でも赴任させるには一人当たり数十万~百万円近くの費用が発生しているということを自覚するべきです。
私の場合は、渡航中の食費や生活費は1か月間当たり10数万ほど支給されました。
渡航前の健康診断や予防注射なども全て会社が負担してくれました。渡航前準備だけでも個人で10万近くかかったと思います。
海外赴任の実態 お金が貯まるのは使えないから?
よく、「海外赴任をするとお金が貯まる」という話を聞きますが、あれは結果であって、その裏には多忙な業務・日本国内と異なる責任感の高い仕事・知り合いのいない環境等の原因の積み重ねによって、お金を使うヒマが無かったから貯まったという話が殆どです。
また、若手でも現地従業員からして見たら「日本の本社から派遣された社員」であり、現地従業員の数倍の給料をもらっている身分です。
当然、支払われる額に見合っただけの働きを求められるし、現地従業員を監督する立場になります。
海外では、「若手社員だから」とか「経験不足だから」という目で見てくれないということは十分に頭に入れておくべきことです。
最後に
ここまで、若手の海外赴任に関して様々な意見を書かせていただきましたが、当然ながら労働環境は会社や貴方が赴任される国、プロジェクトなどによって異なります。
どこに赴任しても共通して言えるのは、海外赴任は今までの環境を大きく変える重要なイベントです。それには、変化も伴い今までの生活とは別の物となるでしょう。赴任を考える際にメリット・デメリットも参考にして心の準備をされるといいと思います。
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