GarminのBody Batteryで出産前後のストレス変化を可視化

仕事

新生児のお世話は夜中の対応など大変ですよね。特に、育児と並行して仕事も続けている場合には、育児・家事・仕事と自身の健康のバランスを取ることが大事です。健康は大事、と言われてもなかなか自分自身の健康を定量的に把握できている人は少ないのではないでしょうか。そこで、自分のコンディションを可視化するために GarminのBody Batteryで出産前後のストレス変化を可視化 を行います。
本記事では、産前・産後のアクティビティ (仕事・赤ちゃんのお世話 etc.)、睡眠時間、活動時間とBody Batteryの関係を整理しました。
Garminのスマートウォッチを持っている人は同じようにBody Batteryを測ることで育児・家事・仕事と自身の健康バランスを可視化して私の結果と比較・考察してもらえればと思います。また、スマートウォッチを持っていない人でも、他人のBody Batteryの変化を見て「育児と仕事の両立」「夜間のお世話、睡眠時間が活力に与える影響」について考える良いきっかけになるかと思います。

産前・産後2ヶ月間のBody Batteryの推移

まず、Body Batteryは最高100、最低0 (実質、5が最低ライン)で身体の活力レベルを可視化します。心拍数を元にストレスレベルが測定され、例えば強度の高い運動をするとBody Batteryが低下し、休息を取るとBody Batteryが回復します。

このBody Batteryの凄いところは、スポーツなどのアクティビティだけでなく座って仕事をしているストレスも計測できるという点です。この測定精度のおかげで、身体は静の状態でも心理的にストレスの高い仕事をしている際のBody Batteryの低下も可視化することができます。

以下がGarmin Connect HPからのBody Batteryの説明内容です。

GarminのBody Batteryは、1日を通してエネルギーの蓄えを測定します(0~100)。

  • 高い数値はアクティビティのためにエネルギーが蓄えられていることを意味し、低い数値はエネルギーが消耗していて休息が必要な可能性があることを意味しています。
  • 休息と快眠によってBody Batteryが増えます。 きついアクティビティ、過度のストレスや睡眠不足はエネルギーを消耗する原因になります。
  • 食物の摂取やカフェインなどの刺激物は直接測定には影響しません。
  • デバイスを昼夜連続して装着すると、より正確なBody Batteryの測定値が得られます。

それでは、実際に出産前後、その後の職場復帰時のBody Batteryの変化を見ていきましょう。

出産前後、産後休暇時のBody Battery

こちらが、「出産前 2週間、出産後 2週間」のBody Battery (以下BB)です。この期間は大きく分けて、

  1. GW前の業務繁忙期 (BB: Low)
  2. GW期間中のリラックス期 (BB: High)
  3. 出産・立会 (BB: Low)
  4. 退院&新生児お世話、産後休暇期 (BB: Medium)

の4段階でした。

GW前の業務繁忙期

出産前は在宅勤務をしておりましたが、産後は休みを取ると伝えていたこととGWの前だったこともあり、この時期は比較的ハードな日々でした。

Body Batteryは実質、5が最低ラインのため仕事の忙しい時期にはBody Batteryが底打ちしてしまうことがあります。このような場合には良質な睡眠をとったり、休息の時間を取ることが良いとされています。

私の場合には平日に2~3日連続してBody Batteryが5以下の日が続くと体調を崩しかねないので、可能であれば翌週は有給を取るなどしてBody Batteryの回復に努めます。

出産前には平日・休日に関わらず連続した睡眠時間を確保できております。出産後、新生児の夜間のお世話では断続的な睡眠となってしまいますが、その際のBody Batteryの回復度合いの違いについてもあとで確認したいと思います。

GW期間中のリラックス期

GW期間中は連続した休みが取れるのでBody Batteryも平均50以上と十分な休息が取れていることがわかります。

特に仕事のストレスから解放されると、同じ睡眠時間でも回復度合いがGW中の方が高く、また日中のアクティブ時のBody Battery減少量もGW中の方が低い傾向があります。

出産前日・当日(立会い)

私の場合はGW終盤の頃に、妻の陣痛がきました。この日は朝から”おしるし”があり、その後前駆陣痛と思われる痛みがあったため9AMに一度病院に行き診察をしてもらいました。この1回目の時にはまだ陣痛が始まっていないという診察結果のため一時帰宅の後、家で過ごしておりました。

その後、夜にかけて痛みが強くなり9PMに再度病院に行き診察をしてもらい、2回目の結果は陣痛が始まっているということでそのまま妻は入院しました。

出産は翌日になるとのことで、私は再度帰宅しましたが妻とのやり取りや、いつ病院から呼び出しがあっても大丈夫なようにと気が張ってしまい夜は全然眠れませんでした。

結局、夜の2時過ぎごろまで眠れずBody Batteryも低下していっていることがわかります。その後眠りについたものの睡眠が浅くほとんど回復していなかったことがわかります。

コロナ禍ではありましたが私の病院は立会出産が可能でした。9AMに病院からそろそろ立会のため向かってきてほしい、との連絡があり10AMに到着。12時の赤ちゃん誕生の瞬間が一番興奮したのかオレンジのピークが出ているのが興味深いですね。

その後の興奮も覚めやらぬままBody Batteryは下がり続け、出産前日と当日でBody Batteryは使い切ってしまったようでした(もちろん、妻と赤ちゃんの方がずっと大変です)。

私は妻と赤ちゃんが入院している4日間の間に十分に休息をとりBody Batteryを回復させ、二人の退院に備えました。

退院&新生児お世話、産後休暇期

退院後は、出産で体にダメージのある妻に極力休んでもらえるよう赤ちゃんのお世話を行いました。この時、最初の育児で特に大変なのは夜間の赤ちゃんのお世話だと思いますが私の場合には赤ちゃんが夜間は3時間ずつ寝てくれました。そのおかげで思ったよりも断続睡眠によるBody Batteryの影響は出ませんでした。

ただし、最初の頃はまだお世話にも慣れておらずお世話一回中の時間も長くかかってしまった結果、若干のBody Batteryの減少は見受けられました。ただ、日中に休息時間を設けることでBody Batteryの回復ができました。

Body Battery上は減少が無いように見えても、やはり慣れない育児や、今まで連続睡眠で慣れていたものが急に断続睡眠になったことで、精神的なストレスはかなり大きかったです。
私の場合は、夜中に起きるとものすごくお腹が空いてしまっておやつを爆食いしてしまいました
また、スマホをいじってしまいその後の寝付きが悪くなるということもありました。
これらの心理的なストレスはもしかしたらBody Batteryで読み取ることは難しいかもしれません。
1週間ほどたって赤ちゃんのお世話にも慣れてくると、夜間のお世話の際の一回あたりのストレスレベルが小さくなっていることがわかります。具体的にはお世話時間が短く、寝かしつけが上手くいっていることが現れているのだと思います。

退院後2週間の産後休暇を通して、赤ちゃんのお世話の流れや夫婦の役割分担というものが確立できました。

2022年の10月以降から男性も産前・産後休暇が取得できるようになるらしいですが、世の中の男性は、最低2週間の産後休暇の取得は必須だと個人的に考えます。
産後の妻は心身ともに疲労困憊ですので、ミルク・おむつ交換・寝かしつけなどの赤ちゃんのお世話と、料理・掃除・洗濯などの家事は全て極力父親が行うようにするべきかな、と思います。偉そうなことを書いておりますが、私の場合は産後休暇のまま育休取得とせず、このあと1ヶ月間仕事復帰をしており、その際には妻にも育児や家事で多大な負担をかけてしまいました。。

仕事復帰時のBody Battery

こちらが、「仕事復帰時1ヶ月間」のBody Battery (以下BB)です。この期間は大きく分けて、

  1. 在宅勤務期 [仕事復帰] (BB: Low)
  2. 出社勤務期 (BB: Very Low)
  3. 在宅勤務期 [引継ぎ業務] (BB: Medium)

の3段階でした。

在宅勤務期 [仕事復帰]

仕事復帰時には、上司と相談して以下の措置を認めてもらいました。

  • 在宅勤務
  • 時短勤務

また、妻の体調とも相談して赤ちゃんのお世話のスケジュールを見直しました。仕事復帰時の私たち夫婦のお世話タイムスケジュールについてはこちらの記事でまとめておりますので併せてご覧ください。

ポイントとしては、夜中の赤ちゃんのお世話は私が行い妻の睡眠時間を確保しつつ、明け方のお世話からは妻にお願いして、勤務開始前に連続して5~6時間の睡眠時間を確保する、ということを行いました。

連続した睡眠時間を確保することで、体力・精神的に回復を実感できて、なんとか日中に仕事をすることができました。

在宅勤務ができたことで、沐浴を一緒に入れたり、日中でも赤ちゃんのお世話をサポートできたりというメリットはありましたが、それでも妻への負担は大きかったと思います。
また、私自身も会議中に赤ちゃんが泣き止まなくて気が散ってしまったり、妻にも赤ちゃんを泣き止ませようと気を使わせてしまいました。
個人個人で置かれる状況は大きく変わりますが、もしも仕事復帰する(、もしくは産後休暇を取得せずそのまま働き続ける)場合にはよく妻と事前に話し合っておくことが重要です。

出社勤務期 [仕事復帰]

私の場合にはこの期間にどうしても出社しなければいけない重要な打ち合わせがあり1週間の間は出社勤務を行いました。

正直、自分で選択したこととはいえこの1週間は辛かったです。出社するため、最初の3日間は夜間のお世話含む全てのお世話を妻にお願いしていたにも関わらず、Body Batteryも連続して底打ちして疲れがほとんど回復できていませんでした。

この期間は妻が一人で日中赤ちゃんのお世話をすることとなってしまうために、妻側の親族に事前にサポートをお願いしていました。
なるべく妻の負担を軽減できるよう、事前にサポート体勢を確認しておくなどのケアは必要です。

最後に

ここまでBody Batteryの記録を元に産前・産後から職場復帰にかけての推移を振り返ってみました。このようにデータが残っていると、自分の体力・活力がどのような場合に増減するかがわかり、またグラフを見るだけで当時の大変だったことを思い返せます。

これらのデータを活用して、日々の体調の変化や、これ以上無理をすると体調を崩すかも、という行動指針を決めていければ良いなと思います。

Body Batteryを振り返ってみて思ったことは

  1. 産後休暇2週間を取得できたことで、無理なく赤ちゃんのお世話のリズムを作れたこと
  2. 家に赤ちゃんがいて、仕事復帰をするのは負担が大きいということ

今回はパパ視点でのBody Batteryの考察でしたが、同時期のママのBody Batteryの比較記事もありますのでこちらも併せて読んでみてください。

Body Batteryの計測におすすめのGarmin 「Instinctシリーズ」

 

Garminが提供するスマートウォッチはGPS機能を搭載したアスリート向けモデルというイメージがありますが、アスリートでなくても日々の健康管理に気を使い最大限のパフォーマンスを生み出したいビジネスマンにも魅力的なスマートウォッチが多くあります。
Garminのスマートウォッチは心拍数データを分析することにより一日のストレスを追跡したり、後どれくらいアクティブに動けるかのエネルギー残量のモニタリングを行ったり、呼吸数と睡眠の確認、そして燃焼カロリー数などがわかります。
私はGarminのスマートウォッチの中の「Instinctシリーズ」を用いて日々のBody Batteryの可視化を行っております。
この「Instinctシリーズ」を使用するメリットは、以下の通りです。

◆ 電池の持ちが非常に良い (1回の充電で約1~2週間持つ)
◆ 軽量で長時間つけていても疲れない
◆ バンド穴が多く足首に装着することも可能
◆ 物理ボタン式でスワイプ操作が反応しなくてイライラすることが無い
もしもBody Batteryの測定以外にもランニングサウナ活動 (サ活) も行っているのであれば、それらのアクティビティにも対応できるスマートウォッチなのでぜひ検討してみてください!

一世代前のInstinctであればお得に購入することができますが、Body Batteryを確認するにはGarmin Connect (スマホアプリ・PC)で確認する必要がありますが、個人的にはその確認方法で十分こと足りると思います。

 

 

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