スマートシティは日本の「少子高齢化問題」を解決できるのか?

テクノロジー

スマートシティと聞くと、街なかのあらゆる場所にメーターがあってあらゆる情報を取得に効率よく、無駄なくエネルギーや物流などが行われている近未来的なイメージを持っています。

海外の都市や日本の企業がスマートシティの構想を動画にまとめて出しているので、これらの動画を見るとイメージしやすいです。以下にソフトバンクと東急ビルディングが作成したSmart City Takeshibaの動画を紹介します。

 

Smart City Takeshiba 〜ソフトバンクと東急不動産がつくるスマートシティ〜

また、日本国内でも産官学連携でスマートシティの構想を練っております。

スマートシティプロジェクト|スマートシティ官民連携プラットフォーム

こちらに「スマートシティプロジェクト」のページを紹介しますが、こちらは各市区町村がどのようなスマートシティ構想を持っているかを見ることができます。あなたの住んでいる身近な都市もこのプロジェクトに参画しているかもしれませんので一度確認してみてはいかがでしょうか。

日本が掲げる「スマートシティ」のより包括的なコンセプトが知りたいという方は、国土交通省が取りまとめる「スマートシティの実現にむけて(中間報告)」スマートシティの実現に向けてが40ページ以上にもわたるレポートにまとめられているので参照してみると、全体的な理解の一助になります。

 

スマートシティを体系的に考える

この記事をご覧いただいているということは、スマートシティに関して興味・関心があり情報収集をされている方だと思います。

スマートシティはまだ一般には認知度の低いワードかもしれませんが、今後10年・20年後の日本や世界の未来を考える際には重要なキーワードとなると確信しております。

なので、様々な情報を手に入れて自身の中で整理されるのは非常に価値のある作業だと思います。

ただし、「スマートシティ」はその性質上非常に広範囲で多分野横断的な性質を持つために情報の収集・整理には苦労するかと思います。

この記事では、「スマートシティ」をテーマとした「一人ブレインストーミング」を行うことで、情報の体系的な収集と記録を行っております。

大テーマ 「スマートシティ」
サブテーマ 「日本、アフターコロナ、SDGs」

サブテーマには、「日本、アフターコロナ、SDGs」の3つを選びました。

まず、ひとつに場所は「日本」としました。当然場所が変わればスマートシティに求められる要素が異なると考えたからです。

続いては、「アフターコロナ」です。コロナの影響で生活様式がガラリと変わった今、住む街も変わるのではないかと思い設定しました。

そして最後が「SDGs」。これは持続可能な社会の実現が世界的に求められるため、今後新たに作られる街にどのようなことが期待されるかを考えたかったからです。

本記事でははじめに「スマートシティ×日本」のテーマに関して紹介していきます。

「スマートシティ✕日本」

まず、ひとつに「日本」という場所を考えてみます。ここでブレインストーミングにおける「前提条件」を整えていきます。

 

「日本」における前提条件は

  1. 少子高齢化社会
  2. 地震大国、自然災害
  3. 資源貧国

 

日本は「課題先進国」とも呼ばれるように、先進国の中でも各国よりも先に様々な課題に直面しております。今回のブレインストーミングの前提条件にはそんな日本が抱える課題をベースに洗濯してみました。

1. 少子高齢化社会

日本においては出生率低下が問題視され、先進国の中でも少子高齢化の進んだ国です。人口が減ることで今後の国としての成長に不安が残りますが、一方少子高齢化先進国としてどのように対応していくのかを世界各国が中止していると思います。

 

2. 地震大国、自然災害の驚異

2011年の東日本大震災や毎年の豪雨災害による土砂崩れや浸水などの被害にどのように立ち向かうのかを考えます。住みやすいだけでなく安心、安全に長く住めるスマートシティとは何かを考えます。

 

3. 資源貧国

スマートシティで人々が豊かに暮らすためには大きなエネルギーが必要となります。日本は多くのエネルギー資源を海外からの輸入に頼っている現状は不安要素でもあります。そんな状況を改善するためにどのようにエネルギーを確保するかを考えます。

 

「スマートシティ✕日本✕少子高齢化社会」

日本人総人口の減少と高齢化

話は少し変わりますが現在の日本の人口は何人でしょうか。2015年発表の国勢調査では総人口が約12700万人となり、5年前の前回調査に比べて約963000人減少しました。また2016年の年間出生数が初めて100万人を割り込んだことも衝撃的なニュースでした。人口統計資料集ではこの後の日本の総人口の予測についても発表しており、40年後の2060年には900万人を下回り日本の総人口は100年もたたないうちに5000万人ほどに人口は減少してしまいます。

人口統計資料集(2017年)

このデータはあくまで近年の人口の推移に基づく予測ですが、いずれにせよ日本の総人口は今後減少していく方向であるということは疑いようがありません。

この総人口の減少に反して、高齢者人口は今後増加していくことが予想されております。最近のニュースで言えば、「人生100年計画」や「長期雇用」、「75歳定年」など高齢者の積極的な社会参画を促す政策を耳にします。

これらの傾向から今後数十年の労働人口は、全体的に減少しかつその構成も高齢者の占める割合が高くなり、20代から30代の労働人口が比較的少ない逆ピラミッド型の労働人口構成となるのではないかと予想されます。

人口減少で日本の未来に何が起こるのか、そしてその確実に訪れるであろう未来に対して私たちはどのように備える必要があるのか興味がある人はこの書籍が非常に参考になります。

 

 

少子高齢化が進んだ日本での住みやすい街とはなんでしょうか?そしてそれを達成するためにスマートシティはどのように貢献できるのでしょうか?考えてみたいと思います。

高齢者が住みやすい街

  1. 医療設備が整っていて非常時にはすぐに医療サービスを受けることができること
  2. 定年後の長い第二の人生を「やりがい」を持って過ごせる
  3. 高齢者の知恵を若い世代に気軽に提供できること。例えば子育てやキャリアの相談など
  4. 健康寿命を伸ばすための設備として公園や新しい刺激をうける体験の場があること

 

子供 (子育て世代の親)が住みやすい街

  1. 公園や自然があり自由に遊べる雰囲気であること
  2. 不審者による連れ去りなどの危険がないこと
  3. 少なくなった子供同士が集まれる場があること
  4. 同世代の親同士も情報交換ができるような場がある

 

もちろん上記以外の項目もあげられると思いますが、本記事ではまずは上記を元に考えていきます。

どのようなスマートシティなら上のような項目が達成できるでしょうか。

 

自動運転サービス

 

まず、高齢者が速やかにかつ安全に移動するためのサービスがあると良いなと思いました。

例えば、病院や趣味などのコミュニティの場所にすぐ行けることは大事かなと思います。足腰がわるくなって気軽に移動できなくなると健康状態がわるくなるだけでなく社会からの孤独を感じて生き生きと生きられません。

かといって高齢者が運転をする場合には、事故の危険性もあり安心な街とは言えなくなります。

 

【日本版】自動運転開発企業、全40社最新まとめ 戦国時代、トヨタ自動車・日産やスタートアップも AI・IT・半導体・ロボット・製造業|自動運転ラボ

 

1位はあの企業…自動運転システム企業、トップ10ベンダーは!?

 

これらの自動運転サービスとスマートシティを繋げるためにはどのような設備サービスが必要でしょうか。

まず最初に考えられるのは現在あるバスロータリーやタクシー停留所のような「そこに行けば自動運転車を捕まえることができる」というような場所を提供することです。このような場所があることによって利用者はそこに行けば自動運転サービスを受けることができると認識することができます。

そしてもう一つはスマートフォンアプリなどと連携させて、タクシーの送迎を頼むような感覚で自宅の前に自動運転車を呼ぶというサービスです。個人的にはこちらの方が自動運転サービスのメリットを多く受けることができると思いますがサービス化した場合には例えばタクシーの送迎料のように余分に料金がかかることもあるのかなという風に思います。

自動運転車が例えば太陽光発電や風力発電などのクリーンなエネルギーで走る電気自動車であった場合には(つまり燃料代がほとんどかからない場合)、街中を自由に走行させていて今で言うタクシーを止めるような感覚で近くにいる自動運転車を見つけて停車させて乗り込んでというような流れでの利用もできるのかなと思います。

こうやって考えると自動運転車の利用は現在の街の形でも比較的違和感なく導入されると言えます。

スマートシティという観点で言えば自動運転サービスそのものではなく、自動車地震の燃料今日どのように補給するかという点での工夫が必要になるかと考えます。

例えば将来電気自動車が主流になる場合にはその充電ができるスポットをどこに設置し充電に必要な電気はどこから用意するか、また最近話題になっている水槽自動車の場合には水素ステーションをどこに設置するかという点を考える必要があると思います。 

 

フリーアドレス的な住居

 

住む家や場所をライフステージや、自分の専念したいことごとに気軽に変えることができればいいなと思います。

これから第二の人生を歩む人であれば、全国を津々浦々まわるように気軽に住む家を変える。子育てをする若い世代は子供の成長に合わせて住む場所を変えることができたらいいですよね。

新しい住居に移動してもすぐに生活に適用できるように、日用品などはすべてオンラインショッピングで届くようになるとか。

配送などに大きな人件費がかかるので、これを完全に自動化、例えばドローンによる空輸配達、自動運転自動車による配達、水道や電気のように各住宅にベルトコンベアのように荷物を送れる設備があればいいですね。

 

引っ越しの度に生活に必要な家具を揃えたり、引っ越しをする必要がないようにするには、家具などがすべて揃ってる、住居スペースのみでなく家電用品などすべてを「パッケージ」として売り出すような仕組みがあってもいいかもしれません。

他には自分がすまなくなった家をそのまま貸し出すようなことをすることができれば面白いかなと思います。

家ひとつひとつにアイデンティティを持たせて、例えば西洋館風の内装、ピアノや楽器演奏ができる、陶芸のための部屋がある、などその時々の趣味に合わせて住む家を変えたりできたら面白いですよね。

 

他には、引っ越しで面倒なのは「住所変更届」などの各種手続きですよね。

これから開放されるためには、例えばマイナンバーカードなどひとつの情報を変えればすべての関連情報が連動して変わるなどができれば便利ですよね。

 

そのような変更届を出さなくても、その家に入るだけで、顔や指紋等から本人認証して手続き無しに、その家の住人がだれかを自動で判断するスマートな認証手続きなどあるといいかもしれませんね。

 

街中の監視カメラによる防犯サービス

街中や公園などに監視カメラを設置してその監視カメラで街の治安を高める、そんな街があってもいいとます。現に最新の AI による画像認識では防犯カメラに映った人の異常行動を検知してその人物が危険な行動を起こすかどうかといったものの予測・アラートを出すことができます。こういった防犯サービスを町の至る所に設置すれば危険な行動を起こすことを事前に防ぐことができ住民は対数防犯サービスに見守られているという認識を持つことができます。 このような防犯サービスを導入することはプライバシーの面で抵抗があるという人もいるかもしれませんが、現在どこでどのように情報が使われているか分からないのであればこういった身近な安全を守るために使って欲しいなと個人的に思います。

まだ町全体に配備すると言うとコストや技術的な課題があるかもしれませんが例えばスタジアムやアリーナなどし特定多数の人が大勢集まるような場所にまずは設置するなどを段階的に導入が進んで行くかもしれませんね。

 

また、前述した自動運転車が普及した場合には、自動運転車に搭載されているカメラで撮影できる範囲内での記録を行い、危険運転を繰り返す車や、交通ルールを守らない自転車・歩行者の特定に役立つかもしれません。

高齢化社会で課題になる、高齢者の徘徊も複数の監視カメラや自動車等の映像がネットワークで一元管理されていればすぐに探すことが可能になるでしょう。

スマートシティ×日本×少子高齢化 のまとめ

ここまで、我々にとって最も身近な日本をテーマとし、少子高齢化をスマートシティで解決するにはどのような機能やサービスが求められるのかを考え紹介してきました。

少子高齢化問題は労働人口も減り人手で対策を打つことが難しくなることは明白なため、AIやITなどの最新テクノロジーによる課題解決が求められますが、それらのテクノロジーを上手に我々の生活に融合した形の一つが「スマートシティ」となるのだと思いました。

次回は「スマートシティ×日本×震災・自然災害」についてまとめていきたいと思います。

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