30代男性サラリーマンが「 1年間の育児休暇 」取得を目指す

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最近男性の育休取得率が増えてきているという話を聞きます。実際に私の周りでも育休を取得した先輩がいます。たまたま業務の都合がよかったなどタイミングがあったのかもしれませんが、数ヶ月の長期間の育休を取っていた先輩もいました。
今年度に入って育休取得率が増加したという厚生労働省の雇用均等基本調査結果がございますが、それでもまだまだ男性の育休取得率は10%台です。 そんな中、私は機会があれば「 1年間の育児休暇 」を取得したいと考えています。 この記事ではどうして私がそのように考えたかという理由やきっかけを書いていければと思います。

この記事のまとめ
◆1年間の育休を取得できれば妻の妊娠出産の10か月と私の育児休暇の10ヶ月で平等になる
◆長期育休取得により、ともに育児を乗り切ったという経験が今後の人生の非常に大きな財産になる
育児休暇はしばらく今の仕事から離れて客観的に自分のキャリアを見直せる良い機会となる
育児休暇中に里帰りして両親と過ごす時間を取ることで互いにWin-Winとなる
◆共働き夫婦の場合、妻のいち早い職場復帰を支えることで夫婦で見た時のキャリアの空き時間を平等にすることができる

妻の「男女平等」への不満、育児とキャリアの男女差

きっかけはある日の妻との会話でした。私も妻も30歳前半で妊娠出産の話をしていた際に、

妻

なんで男性は赤ちゃんを産めないのだろうね

夫

えっ!?

男性もお腹の中で赤ちゃん育てて出産とかできればいいのにね。。

どうしたの?

その当時自分にはそのようなことは思ってもいなかったので「どうして?」と思わず聞き返してしまいました。

妊娠・出産に関して、女性の方が体力的にも精神的にも負担が多いし、女性は仕事を一時休んでキャリアを中断するもの、ていう世の中の考えが嫌だ

うーん、確かにそうかも。。

これらのことから結果的に女性の方がキャリアを一時的に中断しないといけない割合が男性に比べて高い、ということでその点を不公平に感じると話していました。

○女性は妊娠出産で体の変化が起こる
○妊娠出産すると少なからずそのタイミングで休みを取らないといけない (産前6週間、産後8週間の休暇が法律で定められている)
○その後も長期の育児休暇に入る選択する人が多い

確かにいくら男女平等を提唱していても 出産前だけでなく出産した後の育児まで今は女性の負担が大きく偏っているように感じます。まだまだ日本は先進国の中で男女格差の大きい国と言われています。

妊娠・出産を代わってあげることはできないけど、産まれたあとの育児ならできるかも!

生物学的に男性と女性とは体のつくりが違うため妊娠出産を代わってあげることはできません。 ただ出産の後だったら育児は実は男性だけでもできるんじゃないかというように考えたのが今回の長期育児休暇の取得のきっかけです。

なぜ 1年間の育児休暇 を希望するのか

なぜ一年間の育児休暇を希望したのかと言うと、上記の他にも我が家は私が育児休暇を取得しなければならないという状況にあるというのも理由の一つです。 なぜなら妻はつい最近転職を行い、転職先では育児休暇は「勤続一年未満の人には与えられない」からです。

先ほど述べた通り産前産後休暇は法律により取得する義務がありますがその後の育児休暇は会社ごとの定めるルールで変わるため今回妻は取得できず、産後休暇終了後は職場に復帰することとなります。 産後休暇は8週間と定められておりますが、

生後約2ヶ月で保育園に預けるより、おれが育児休暇を取るよ

というように話しました。
また1年という期間の理由についてですが産後8週間は妻の体調も心配なため育休を取ります。 その後妻は職場に復帰するのですが1年間育休を取得すればその残りの10か月間私が育児に専念することになります。

男性の長期育休取得

妊娠出産は十月十日と言われますが、もし私が1年間の育休を取得できれば10ヶ月間は私が主に子供の面倒を見る育児に専念できるため妻の妊娠出産の10か月と私の育児休暇の10ヶ月で平等になると考えたからです。

育休取得希望を職場に伝えるのはいつがいいか

一般には育休の取得を希望する場合には職場の引き継ぎや後任決めなど色々と準備が必要なため早ければ早いほうがいいという風に言われていますが、妊娠がわかった初期段階の後はまだ早期流産の可能性もあるため初期段階で伝えるのはリスキーと考えます。 したがって安定期に入った4ヶ月頃に妻の妊娠の報告とともに伝えようと思います。

実際に私が報告した時期とその時の上司のリアクションについてはこちらの記事でまとめましたので、気になる方は参考までにどうぞ!

 

長期育休取得に対して期待する点

妻のサポート・子育ての時間を十分に確保できる

男性の長期育休取得

妊娠出産を終えた後の女性の体は男性が考えるよりもずっと疲れていると聞きます。 体力を消耗するだけでなく、ホルモンバランスの崩れや2~3時間おきの授乳、夜泣き対応などによる睡眠不足や将来への不安などから産後うつになってしまう方もいると聞きます。そのような大変な時期を夫が支えてあげられるかあげないかで、その時の妻の苦労は大きく変わると思います。

女性はこの時期に夫が「やってくれなかったこと」は一生覚えているといいます。逆にこの時期に一緒に育児を行えれば「頑張って乗り越えた」、「二人で協力できた」ということを一生覚えてくれるのではないでしょうか、なんて期待しています。

また育児休暇を取ることで妻を支えられるだけでなく、子供とのかけがえのない時間を過ごせます。
人生100年時代と言われますが、その長い一生の中で子供と過ごせる時間は「その一瞬一瞬」と聞きます。また、第一子以降ものぞむ方は第二子、第三子と同様の時期を乗り越えないといけません。一人目の時に育児や家事についてしっかりとスキルと経験を積むことは第二子以降も夫婦で協力して子育てを行う、という姿勢にもつながります。
何より育児だけでなく、パートナーと長い人生を共に過ごしていくためには、第一子の出産時期にともに育児を乗り切ったという経験が今後の人生の非常に大きな財産になると考えました。

仕事から離れることで客観的に自分のキャリアを見直せる

男性の長期育休取得

今30代の世代は仕事の定年は「65歳もしくは70歳」と長い期間働くことを要求される世代です。 その長い年数の間にキャリアをいかに積み上げて自己実現をするかということは人生の大事なテーマの一つです。一方で仕事を始めるとなかなか長期の休みが取りにくいという事は皆さん共通の悩みではないでしょうか。休みが取れても長くて一週間とか会社の制度によっては2週間3週間取れることもあるかとは思いますが学生時代のように2ヶ月、3ヶ月の休みの期間を取るということは難しいのではないかなと思います。

そんな世の中の男性にとって育児休暇はしばらく今の仕事から離れて客観的に自分のキャリアを見直せる良い機会だと思います。もちろん長期にわたり仕事から離れることで将来のキャリア形成に関して不安もあります。 しかし入社以来がむしゃらに働いてきた人こそ、今まで歩いてきた道を今一度見返してみることで、「これからの社会に求められていること」や「自分が本当にやりたかったこと」など会社の外から俯瞰的に世の中や自分自身のことを見つめ直せるのかなと思います。

人生100年時代を説く本の中で私の好きなものは「LIFE SHIFT」です。この本によるとこれからの人生はひとつの仕事・ひとつのスキルにすがりつくのでなく、世の中の変化や動向を注意深く観察しそれに見合った経験スキルを習得することでのみ、この変化の早い世の中を自分らしく生きることができると述べております。

もちろん勘違いしてはいけないのは育児休暇とは「育児をするための休暇」であり「自分のキャリア見直し期間」では決してございません。ただ少なくとも妻や生まれてくる子供との時間を過ごす中で、自分にとって一番大切なことは何かということをゆっくりと考え直す時間にはなるかなと思います。

自分の両親との時間を多く取れる

男性の長期育休取得

1年間育児休暇を取得する場合でも、その全期間を夫婦二人”だけ”で乗り越えなければならないということはありません。 第一子では育児経験も少なく悩む場面も多いかと思いますが、そのような場合には経験豊富な人生の先輩に色々なアドバイスを聞くのもいいと思います。 そういった意味で私はもし自分が長期育休取れたら自分の両親との時間を作りたいな思います。具体的には育児休暇中に里帰りして両親と過ごす時間を取れるということです。

私の場合は妻は育児休暇を取れないため平日は仕事に行くことになると思います。出産直後は妻も本調子でないために生活の全面的なサポートが必要だと考えています。 ただ妻も回復してきて仕事も復帰した後、平日には私と赤ちゃんが家にずっといるのだと、もしかしたら自分一人では見きれないという風になってしまうかもしれないので、そんな時は実家に帰ろうかなという風に思っています。
実家に帰ることで自分自身もいろいろと育児のサポートを両親にしてもらえることを期待しますし、両親も孫を身近に見てその成長を見守られるのであればお互いに win-win の関係なのかなと思います。

これは万人にできることではなく私のように実家が今の住まいと近いという環境にある人限定かもしれませんが、 自分一人ではできることにも限界があるということは仕事で学んだことなので、上手に周りの人を巻き込みながら、そして周りの人にも楽しんでもらいながら子育てをしていきたいなと思います。

夫婦でバランスよくキャリアを築くことができる

夫婦でバランスよくキャリアを築く

今までもたびたび出て行きましたが、妊娠出産の十月十日は女性である妻の大変さを代わってあげられることはできません。しかし出産後の育児であれば男性でもそのほとんどの役割を担うことができると今は考えています。

[男性に出来ない育児はない!長期育休前に揃えたい育児グッズ]

産後休暇の8週間(2ヶ月)はともに育児を夫婦二人で経験して、その後の10ヶ月を男性が育児休暇をとって妻のいち早い職場復帰を支えることで夫婦で見た時のキャリアの空き時間を平等にすることができます。私たち夫婦は共働きで、妻もキャリアを積んでいきたいと考えているためこの形がお互いにとって公平な形だねという風に話しております。私も上記で述べたように1度今の職場や仕事内容から離れることで客観的に自分のキャリアについて考え直す期間を得るいいきっかけになると考えます。

ここまで1年間の長期育休の取得に関する期待する点を見てきましたがもちろん不安な面もあります。しかしその不安な面もしっかりとした準備を行うことで解消できるのではないかと考えてます。次にその不安とその対策について考えてみたいと思います。

長期育休取得に対して不安な点

長期育休取得に対しての不安

キャリアに対する不安

今の仕事や職場を離れて客観的にキャリアを見直す良い機会と書きましたが、やはり世の中の「育休取得後に不当に異動させられた」「育休取得が原因で正当な評価をもらえなかった」などの「パタハラ」に関する記事を読むことがあります。それを読むと少なからず私も不安な気持ちにはなりますが、幸い今の会社や上司はそのような 「パタハラ」を起こさないだろうと約6年間働いてきて思えます。 万が一ないとは思いますが、もし仮にそのような事態が起こればそれは会社の未来にとっても良くないことですので、人事部などの然るべき部署に報告して対応を求めてもらうつもりですし、そのように社員の人生にとって損失を起こすような会社ならこちらから願い下げです。
仮に今私が30代としてまだ仕事に費やす時間は30年もあります。 その残りの労働機関に比べたら1年間の育休取得期間なんて取るに足らないことだと思います。

→あと30年働くのであれば、そのうちの1年ほどなら問題無し

収入に対する不安

育児休暇を取得することで少なからず収入は現在の額から確実に下がってしまいます。しかし育児休暇中の収入が完全にゼロになるということはなく収入の67%の額が保証され、さらに税金の控除などの効果によって収入の減少は約80%までに抑えることができると聞きました。このあたりは調べていかにまとめたいと思います。
[共働き世帯の育児休暇中の制度一覧、育児期間中に必要な金額は?]

→十分な預貯金で乗り切る

一人で子供の面倒を見れるか不安

誰しもいきなり「パパ」にはなれず、準備期間が必要だと思います。制度は何があるか、どのようなものを準備しなければいけないのか、そういったことを調べたり必要であれば実際に購入する必要があります。
私は調べたことを自分の言葉にしてアウトプットすることで、少しずつ自分の知識として定着させていきたいと思っています。女性は自身の身体の変化を感じることで、徐々にママとしての心づもりが出来ていくと聞きますが、男性は自ら意識的に行動しないといざ「パパ」を求められた時に慌てふためいてしまうと思います。まずはそういった心づもりを学ぶには先輩育休取得者たちの体験談を見てみるのもいいでしょう。

先輩パパたちの「 男性の長期育休ブログ 」育休取得に向けてまとめてみた
この記事では過去に先輩達がどのような考えで育休を取得したり、育休期間中にどのようなことを行なっていたかを調べるために「 男性の長期育休ブログ 」を検索してまとめました。 主に長期で育休を取得した男性たちのブログを紹介して、その「プロフィール...

他にも育休取得前から便利な生活家電を導入したり、今から家事の練習を始めるのも将来の不安を取り除くのに役立ちます。

共働き世帯の育休前に導入したい! おすすめ便利家電 5選
育休期間中やその前の妊娠期から男性に期待される役割の一つが家事です。妻は体の負担により家事ができなくなってきますので、家事分担の見直しを妊娠初期の段階で行なって男性側も家事の準備をしていきましょう。 できるだけやり...
→出産前から「パパ」になる準備を

最後に

男性の育休取得

今回は男性が長期の育休を取得することについて調べ、また自分が取得するのであれば一年間は取得したいなという理由を紹介しました。長期間取得することによる「期待」や「不安」も今のところありますが、実際に妊娠がわかったタイミングや職場に伝えるタイミングが近づいたり、などの時期になればきっと思うことも違ってくるのかなと思います。
ブログではそんな自分の気持ちを整理しがてら、「令和時代の共働き夫婦のあり方」について妻と一緒に考えていきたいと思います。

この記事のまとめ
◆1年間の育休を取得できれば妻の妊娠出産の10か月と私の育児休暇の10ヶ月で平等になる
◆長期育休取得により、ともに育児を乗り切ったという経験が今後の人生の非常に大きな財産になる
育児休暇はしばらく今の仕事から離れて客観的に自分のキャリアを見直せる良い機会となる
育児休暇中に里帰りして両親と過ごす時間を取ることで互いにWin-Winとなる
◆共働き夫婦の場合、妻のいち早い職場復帰を支えることで夫婦で見た時のキャリアの空き時間を平等にすることができる

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